よくあるケースは、結婚したばかりの夫婦が、夫の収入だけでは希望通りの住宅ローンを組むことができないので、妻の収入を合算するというもの。コレ、場合によっては、とてもキケンです。どうしてでしょうか?
収入合算は借入れを増やすため
収入合算を行う理由は何でしょう?シンプルに考えれば、収入合算をしなければ、希望どおりの住宅ローンを組むことができないから……。そんなとき、収入合算は威力を発揮します。借入額を増やすことができるからです!もちろん、全ての場合に、収入合算を問題視する必要はありません。
私が「大丈夫かな?」と心配になるのは、住宅ローンを組んで数年後に、収入合算者が仕事を辞めているケース。結婚してまだ日が浅い夫婦の場合、住宅ローンを組んだ後に、子どもが生まれて妻が退職しているということが少なくありません。
先々まで考慮して借入れを
もともと、夫だけの収入では住宅ローンを組むことができなかったために、妻の収入もあてにして収入合算をしたはず。それなのに、合算者である妻の収入がなくなってしまっているということは?夫の収入の伸び具合などにもよるのですが、合算者の収入がなくなってしまった場合、夫ひとりの収入に対して借入れが多すぎる状態になっている可能性が高いでしょう。
「子どもが生まれたら退職」という選択肢があるのなら、安易な収入合算はおススメできません。妻に退職の予定があるのであれば、夫の収入だけで住宅ローンを組む、妻の退職時には夫だけの収入で無理なく返済できるくらいまでに繰上げ返済をするなど、先々まで考慮して借りるようにしましょう。