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不景気に逆行するメガネ屋社長が語る8つの経営術(2)(2ページ目)

前回の記事につき続き、オンデーズの田中修治社長が登場。なぜオンデーズは強いのか?なぜオンデーズのメガネは売れるのか?彼は、いつも何を考えているのか?独自の経営術を聞く。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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経営術その7 ノウハウ本は読むな

ガイド:田中さんの場合、ノウハウ本とか読みます?

田中:商売のノウハウは、自分たちで積み上げたものだからこそ価値があるんだと思います。つまり、いくらノウハウ本を読んでも、その知識を実行するだけの基礎・下地がないとあまり使えない。たとえば、走りこみも徹底的な筋トレもしていない人が、テクニックだけ覚えてプロボクシングのリングに立つようなものです。それで試合に勝てるわけがないでしょ?

テクニックが活きるためには、それを支えるだけのプロとして最低限必要な基礎体力があるとか、必ず勝ちたいという強い気持ちがあるとか、そういうものが必要なんです。でもとにかくテクニックを覚えようとして、皆マニュアル本を読んだりするわけですが、それが本当に活かせるのかというと、疑問ですね。

要するに、マニュアル本を読むのであれば下地が必要だということです。下地があれば、本を読んだときでも、自分の中で消化できて、それを商売に活かせます。それが、本当のテクニックだし、ノウハウなんだと思いますね。

経営術その8 情報は街中で盗め 

ちょっとしたとことに、ヒントは落ちている。

ちょっとしたとことに、ヒントは落ちている。

ガイド:田中さんは、どうやって情報を取ってきてるんですか?必ず読む雑誌とか、必ず見るサイトとかあります?

田中:情報は、どこにでもあると思います。感覚を研ぎ澄ましていれば、こういうやり方があるんだな、こうすればいいのかってわかってきます。たとえば世の中には無数にチェーン店が溢れてるんだし、行列の出来る繁盛店も山ほどある。そのどのお店にいっても、注意深く観察して見て・感じていればすごく勉強になりますよ。だから、まずはそういう身の周りに溢れている情報を漏らさず得ればいいのかなって思います。

さっきの話ではないんですが、それすらできないということは、マニュアル本を読んだところで、吸収するのは難しいと思いますよ。

マニュアル本を読む前に、マニュアルはそのあたりにいっぱい落ちてるんです。もしくは、従業員が昔どこかのお店で働いていたら、そこのノウハウを知っているわけだから、それを聞けばいい。たとえば、「ここをもっとこうしたらよかったと思うんですよね」という話があれば、それを実践すればいいわけですよ。だから、人の話を聞くことは、それだけですごく勉強になります。そういうアンテナを常に立ててるのも、社長の仕事かなって思いますね。


独自のスタンスで組織を作り、未来に導く田中氏。オンデーズが、経済の濁流にのまれることなく前に進むことができるのは、きっと彼が舵を取るからなのだろう。田中氏率いるオンデーズの快進撃はまだまだ続く。

【関連記事】
オンデーズの快進撃の理由を探る第1弾
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