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秋から始める「赤本」の効果的使い方

大学受験の第二ラウンドは9月からだ。何をしたらいいのかわからない受験生も多い。最もやるべきものは赤本(過去問)である。ここでは赤本の効果的な利用方法を解説したい。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

赤本の間違った使い方

たくさん販売されている受験問題集の多くは、過去問である赤本から取っている場合が多い。赤本を効果的に使用して合格を勝ち取ろう

たくさん販売されている受験問題集の多くは、過去問である赤本から取っている場合が多い。赤本を効果的に使用して合格を勝ち取ろう

意外なことに、赤本の使い方がわからないという受験生が多い。よくある間違いは、受験直前まで置いておいて、実力判定するために使ういうものだった。

英語の場合だと、まったく辞書を使わず時間を計って取り組んでみるという間違いも多い。実際解いてみたら、全くできなかったという声もよく聞く。これでは受験に臨むとしても、自信を持てずに当日を迎えることになってしまうのではないだろうか。

赤本を始める時期は9月から

夏休みからでもいいが、基本的には9月からの2学期がいいだろう。赤本は、何のために取り組むのかということを考えて欲しい。それは過去問に慣れて、そこから吸収できるすべてを吸収し尽くすことにある。

もちろん答えを覚えてしまってもかまわない。何度でも取り組むためには、早ければ早いほどいいことがわかる。

9~12月は弱点の発見と対策に費やす

2学期ぐらいから取り組む場合には、指導の仕方として本番同様、時間を計って何も見ないで行うべきだという意見もある。しかし、現役受験生の場合、その指示通り実践すると、ほとんどがボロボロの出来になってしまい、自信を喪失してしまう。

そこで、時間を気にせず、じっくり解いてみてほしい。その際、ヒントになるような辞書なども使ってかまわない。大切なことは、今の時期に合否を決めるのではない。全部解答できていなくてもかまわず、勉強のポイントとしてはどこが出来ていないかを見つけることにある。

自分の弱点を発見し、対策を立てよう。英語の場合であれば、語彙力不足なのか、構文が理解できていないとか、数学の場合であれば、三角関数の分野が苦手、などを探しだそう。仮にすべてのに苦手であっても大丈夫。問題集や参考書を使って、必ず対策を立てておくことが重要だ。

受験勉強の本質は、弱点の発見にあると言っていいだろう。勉強が苦手な受験生ほど、消しゴムをよく使う。自分の答えを消して、正解を書くことには何の意味もない。間違った答えを残すことが非常に重要だということに気づいてほしい。
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