奥に埋もれさせず、奥も活用する
手前にすぐ食べ切る食品、後ろには米や味噌
大きな冷蔵庫の弱点は、奥の方や上の方にしまった食品が、どんどん見えなくなってしまい、いつの間にか賞味期限を過ぎてしまうこと。これを避けるためには、なるべく手前に手前に、食品を一列に並べておくことが大切です。でも、それでは奥が活用されず、宝(容量)の持ち腐れになってしまいます。
この「奥」を、今まで冷蔵庫外に置いていたお米やお味噌の収納場所にすることにしました。そして、手の届く範囲から順に使っていくのです。それ以外の食品は、全部手前の見えるところに置くことに決めました。
「奥」は「蔵」?
こうしたところ、お米やお味噌の鮮度・品質は落ちず、食品の使い忘れもなくなり、今までお米やお味噌をしまっていた場所が空いて、ほかのものをしまうことができるようになったのです。冷蔵庫を置いていたスペースはさほど変わらないので、まるで、見えない収納が一つ増えたみたい。とっても快適です。
この「奥」を、ガイドは「ウチの”蔵”」と呼んでいます。漆喰や石で作られていた昔の蔵は、年中気温や湿度が変わらないため、食品や貴重品の収納に適していましたが、現代の冷蔵庫は、まさに蔵そのもの。
パンやお菓子を作る方なら小麦粉を、そのほか品質保持が必要なもので、冷蔵庫に入れて差し支えないものであれば、こんな「二段階活用」で大型冷蔵庫を利用するのも、またアリなんじゃないでしょうか?