手数料で選び、使いこなす
ネット証券の特徴の1つが、手数料の安さです。たとえば、松井証券の場合、約定代金が10万円までであれば手数料はゼロ円。ジョインベスト証券は100円、クリック証券が105円、楽天証券やSBI証券も145円という安さです。これが20万円までとなった場合には、松井証券が315円、ジョインベスト証券が200円、クリック証券が315円、楽天証券とSBI証券が194円になります。約定代金が高くなったときに、どのくらい安いのかを比べておくのがいいでしょう。
あるいは、1日定額制を用いているのであれば、それで比べるのもいいかもしれません。1日定額制というのは、1日の中での売買回数は関係なく、約定代金がいくらなのかによって手数料を決める制度です。この制度を取り入れいるネット証券も多いので、ここで手数料を比べてみることにしましょう。
約定代金がさらに高くなると、料金も変わるので各ネット証券で調べてみよう。 |
ただ、それほど頻繁に売買をしないのであれば、1日定額にしてしまうと手数料が高くなってしまいます。なので、まずは自分がどの程度の頻度で売買をするのかを考える必要あり。手数料によって、うまく証券会社を使い分けるのは、短期的な投資をする場合には重要なポイントになります。
取り扱い商品で選び、使いこなす
自分の投資スタンスがなんとなくわかったところで証券会社を選んでもいいでしょう。たとえば、投資信託を買って長期的に投資をしたいのであれば、当然投資信託の種類に応じて証券会社を選んでいきます。たとえば、楽天証券の場合、投資信託の取り扱い本数はネット証券の中では最も多い476本。(2009年9月11日現在)、そのうち手数料が無料のノーロードは158本もあります。ということは、自分が興味を持ったテーマを扱うようなファンドを見つけることができるかもしれません。
あるいは、他とはちょっと違った独自のファンドを扱っているという点で証券会社を選ぶのも「あり」だと思います。マネックス証券では「日本株ロボット運用投信 カブロボファンド」を取り扱っていますし、SBI証券や大和証券大和証券ではブラジル・レアル建ての債券投資を行うことができます。
またネット証券とはちょっと違った独立系の投信会社で投資信託を買うのもいいと思います。普通の証券会社で投資信託を買うときには1万円からとなっていますが、セゾン投信は5,000円から、ありがとう投信は1,000円からはじめることができます。しかも手数料が安いのが特徴の1つ。
こういう独立系の投信会社を利用するのも方法の1つです。
では、他のどのような選び方があるのでしょう。次のページで見ていきます。