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老後が始まるのは65(ろうご)歳時代のマネープラン!

老後のスタートはなんとなく60歳だと思っている人は大間違いです。もうすぐ老後のスタートが「65(すなわち、ろうご)歳」になる時代がやってきます。そんな時代への備え方を整理してみます。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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老後のスタートは「65(ろうご)歳」の時代!

なんとなく老後って60歳からだと思っている人が多いと思います。確かにほとんどの会社の定年退職年齢は60歳のままですから、そういうイメージも当然だと思います。しかし老後のスタートは今や「65歳」です。65は「ろうご」とも読めますから(やや苦しいですが)、「老後=65」と覚えておいてもいいくらいです。

「老後=65」の理由は簡単です。それは「国の年金は65歳から」だからです。すでに国民年金に相当する「老齢基礎年金」は65歳からとなっています。自営業者や専業主婦であった人などは65歳まで年金は1円もないのです。

さらに会社員や公務員の受ける厚生年金(ないし共済年金)についても65歳スタートへの切り替えの真っ最中です。今現在60歳になった人は経過措置として60歳から厚生年金に相当する分のみ受けられますが、満額(厚生年金+基礎年金)もらえるのは65歳からです。すでに60歳完全リタイアは難しい状態になっています。
さらに、2013年には60歳時点では年金ゼロ円の時代がやってきます(61歳から厚生年金相当分を受けられるようになる)。そして徐々に経過措置が終了し、最終的には65歳まで厚生年金もゼロの仕組みに切り替わるのです。

つまり、「老後=60歳」にしたければ、5年分の生活費を自腹で負担しなければならないことになります。夫婦の標準的な年金額を月額23万円としても年額276万円×5年=1380万円が必要です。これでは生活が足りないから毎週1万円追加すると年52万円×5年=260万円が追加で1640万円にもなります。退職金が充実している会社でも退職金を使い切ってしまう金額です。
「老後=60歳」は困難であることが分かります。

それでは、「老後=65歳」についてどんな準備をしていけばいいのでしょうか。

→老後=65に備える3つのポイントは次ページへ
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