家計管理は夫婦2人で話し合うことが大切
「なかなかお金が貯まらない」とご相談にこられるご夫婦がたくさんいらっしゃいます。きちんと貯蓄をしたいのだけど、月末になると収支トントンか赤字になってしまい、それらをボーナスで補填するという繰り返し。お金が余ったら貯蓄しようというご夫婦が多いですね。まずは使うお金から考えてしまうので、お金は貯まらないというパターン。
これでは一生お金が貯まることはないでしょう。では、どのように生活を改めたらいいのでしょうか? お金が貯まるようになる5つの法則をご紹介します。
お金が貯まるようになる法則1:貯める口座を作る
まずは、貯めるための銀行口座を作りましょう。給与振込みや引き落とし口座とは別のものです。「残ったら貯蓄」では、お金は貯まりません。この口座から出金することは厳禁。あくまでも貯める口座というのを忘れずに。イザという時、あらかじめ計画していた時以外は手をつけないのが原則です。この口座に毎月一定額を入金していくようにしましょう。給与口座から振込みなどがしやすいところを選びましょう。
また、証券会社との連携や金融商品をたくさん扱っているところを選ぶのがいいでしょう。利用目的やめざす運用にあわせて金融商品を選ぶことができるとベストです。定期預金、国債、債券、投資信託、個別株、国内もの、海外ものなどを選んで運用ができるといいですね。
このように、まずは貯める口座を作りましょう。この残高が貯蓄額となります。金額が見えるとモチベーションもあがってきます。夫婦2人で残高を確認しながら楽しく貯めていきましょう。
お金が貯まるようになる法則2:夫婦で話し合いを
貯める家計への2つ目の法則は「夫婦でとことん話し合う」こと。話し合うときのポイントは、何のためにお金を貯めるか、そのためにはいつまでにいくら必要かということ。これは、お金だけの話ではないですよ。2人の今後の生活がどのようなものになるのかで全く変わってきます。マイホームを購入するのか、賃貸住宅でいいのか。買うならどのタイミングなのか……。まずはざっくりと、夫婦での将来の生活をイメージしてみましょう。
老後の生活をどこで過ごすのか、子どもの教育方針は……など、お互いがイメージしていることを共有しておくことが大切です。また、夫婦共有の夢ややりたいことも確認しておけばハッピーですよね。10周年にはリッチな海外旅行に行きたいなど、お金を貯めるばかりでなく使うことにも目を向けることも大切ですね。
お金が貯まるようになる法則3:資産の棚卸
話し合いと同時に行いたいのが資産の棚卸。家計にどれくらいのお金があるのかはもちろん、加入している保険や個人年金、財形や運用商品などを洗いざらい書き出してみましょう。借入金なども忘れずにリストアップしておきましょう。住宅ローンや車のローン、リボ払いやキャッシングなどの金額も知っておかないといけません。
このように資産を「見える化」しておくことが大切です。まず現状がわかるし、資産がどのように増えていくか(減ることはないですよね?)、数値で確認できます。
貯める用の口座を作り、夫婦で話し合いながら資産の棚卸をしました。実はここまでが準備体操のようなものです。ここまでやった後にやることが一番重要。
お金が貯まるようになる法則4:ライフプランにかかるお金をリストアップ
夫婦で貯める体質に変わるためには、どんな生活をしていくのかを共通認識した上で、更にお金のことを話し合うことです。家族ごとにどのタイミングでどんなことをするのか、したいのかを具体的にイメージしてみましょう。同時にその時にお金がいくら必要かを概算でいいので出しておきましょう。
これから子どもの予定という方は、子どもが予定の年に生まれたとして考えてみましょう。3歳違いの兄弟だったら大きくなって大変……なんて話も夫婦でできますね。
マイホームを予定している人であれば、その購入時期なども考えておくといいでしょう。子どもの入学や車の購入なども忘れずに。 お金が「いつ」「いくら」必要かをリストアップします。
お金が貯まるようになる法則5:目的別に貯め分ける
そして最後は、長期、中期、短期の目標別にお金を貯めていくのです。漠然といくら貯めたいと思っていても絶対に貯まりませんよ。長期目標は運用でコツコツと
老後の資金などは長期に渡って積み立てるのがコツ。それも、ある程度の運用益を享受できるような商品で積み立てていけるように工夫しましょう。貯める口座から毎月少しずつでも投資信託などの運用商品を買っていくのがいいでしょう(投資信託などの商品選びはリスクや手数料なども考慮し吟味して選んでください)。
中期目標は目的別コース設定
教育資金などの十数年後などの費用は、目的別に貯めていくことが大切。子どもが生まれたら、その子の教育費を貯めるために金融商品を増やしていくといったイメージです。 「この子の教育費のため」と考えると、貯める覚悟も決まりますよね。短期目標はスタートダッシュが肝心
数年後にマイホームが欲しいなどの短期目標には、とにかく「今」どれだけ貯められるかが勝負だと思ってスタートダッシュをかけてみましょう。今月よりも来月、来月より再来月のほうが貯める環境は悪化していくはず。今が一番貯め時だと思い、貯められるだけ貯めてみましょう。ゲーム感覚でやってみるのもいいですね。
このように、まずは夫婦で話し合い、目的別に貯めていくことが「貯まる体質」に変化していきますよ。当たり前のことのようですが、これがなかなかできないもの。貯められない夫婦は、以上の5つの法則を実践してみてください。