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この円高こそ個人投資家にとってのビッグチャンス!

15年来の円高が来ました。このチャンスを生かさない手はありません。悲観的にならずにコツコツと外貨資産を買っていきましょう。商品の大分類として、外貨預金、外貨建外国債券、外貨建投信の3つがありますが、それぞれのメリットとデメリットがあります。ガイドがすすめる安心の外貨投資法はコレッです!

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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円高が進んでいます。1ドル=85円という水準は15年ぶりです。

国際分散投資をしている人にとっては為替差損でポートフォリオがダウンサイズするので、心穏やかならざるときかもしれません。また、円高の影響で業績の悪化が懸念される輸出企業の株価も下げているので、株式投資家にとってもブルーな夏となりました。

しかし、円高ということは外貨が安いということです。落ち込まずに、こんなときこそせっせと外貨資産を仕込みましょう。

昔流行った外貨預金

その昔、外貨運用と言えば外貨預金が一般的でした。国内外の金利差が数パーセントもありましたから、預金するだけで外貨のメリットを誰でも受け取ることができたのです。しかし、いまやその金利差は1%にも満たないレベルまで近づいてきました。金利収入だけを考えたら、ほとんどメリットがありません。

日本の銀行の中には、外貨のままおろせない外貨預金もあります。常に円に戻さなければ使えない外貨では、ほとんど意味がないので、注意が必要です。また、外貨預金口座を使って海外でお金をおろすという使い道(キャッシング)もありますが、手数料などを考えるとその効用はいささか疑問です。

外貨建て債券

外貨で引き出しができて、金利もそれなりに高い商品となると、外貨建て外国債券がおススメです。たとえば、南アフリカのランド建利付債券は期間3年半で6.20%という利率ですし、ブラジルレアル建利付債券は期間3年で8%の利率となっています。

金利の高い通貨を探すとなると自然と新興国が対象となります。しかし、新興国の通貨では利用する機会も少ないし、両替手数料も高いので、金利だけでつられて選ばないように慎重さが求められます。

金利水準は平凡ですが使い勝手の良い通貨は、やはり米ドルと豪ドルです。米ドル建の財務省債券では期間8年で利回り2%、豪ドル建の世界銀行債なら期間約8年で4.87%の利回りという既発債を買うことができます。

これらの外国債券は証券会社が仕入れたものを個人投資家は買うことになります。満期の償還まで待てば問題なく元本は返ってきますが、途中で換金する時には、証券会社の言い値で手放さなくてはならないので、損をすることになると知っておいてください。

ネット証券のサイトからは、いま買える外国債券の商品情報が載っています。たとえば、SBI証券にはこんな品揃えがあります
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