音(呼び名)から作る名づけは今最も多く、素直に好みが出せますので、あまり失敗や後悔をすることはありません。浮かんだ呼び名は男女混ぜながらひらがなでメモし、吟味をしない、というのが要領です。
呼び名を出すには要領がある
呼び名から作る名づけは、ひらがなで考える
子供はこう呼ぶのだ、と候補を決めている人もいますが、多くの人はいくつか浮かんだ呼び名をもとに漢字を考え、徐々に絞っていきます。その呼び名というのは、「さあ出そう」と思って机に向かって出てくるものではなく、ある時突然浮かぶことが多いのです。ですから浮かんだ時はすぐにメモをしておくといいでしょう。頭で記憶していても、だいたい10個程度で止まってあとが出なくなります。メモしてしまうと頭がカラになって、また次の候補が浮かんできます。それをくり返せば、何十でも出てきます。
候補の呼び名は、浮かぶままに男女混ぜて書いていくといいでしょう。どちらかだけを書こうとすると、途中で出なくなります。また浮かんだ呼び名を吟味しないことです。「親戚にいるから」とか「世間に多いから」とかいちいち考えず、浮かぶままに書くことです。吟味というのは、最後に絞るときにすることです。
呼び名から名前を作る手順
名前全体が浮かばなくても、たとえば「セイちゃん」と呼びたい、と思ったとしましょう。そうしたら、セイという音の入る呼び名をあげていけばいいのです。この場合、男の子の名前も、女の子の名前も混ぜて一緒に出すことが要領です。
「せいご」「せいな」「せいたろう」「せいと」「せいいち」「せいか」「せいや」……
などと出てきます。それをそれぞれ漢字に直していきます。まず「せい」と読む字ですが、
正、成、誠、惺、政、聖、静、清、晟、世、盛、精、晴、星、靖
などといった字が昔から名前に使われています。なかには最近ほとんど使われない字もありますが、名前を作るときはあまり考えこまずに、とにかく字を出してみましょう。次に「ご」と読む字をあげれば、
吾、五、悟、梧、伍、護
などの字が昔から名前に使われています。そこで「せい」の字と「ご」の字のなかから、適当に好きな漢字をいくつか拾い出して組み合わせれば、「せいご」と読む名前の候補がいくつか作れます。
この名づけで気をつけること
呼び名が浮かんでメモをするとき、浮かんでいるのはあくまで音ですから、必ずひらがなでメモして下さい。決して漢字で書かないことです。いきなり漢字で書こうとすると名づけが急に難しくなります。
ひらがなの候補が出つくしたら、それをまとめて漢字に直します。もちろん女の子の場合はそのままひらがなの名前にしてもいいでしょう。
漢字に直す時、名前に不向きな字を使わないよう注意がいります。呼び名によって名前に向く漢字がほとんど無いこともあります。たとえば「なごみ」とか「のどか」という呼び名は、無理に漢字にしますと読みにくくなります。逆に「まりか」などという名前は、漢字の組み合わせが非常に多くなるため、あまりめずらしい漢字を使うと他人に覚えてもらえず、書き間違いをされることが多くなります。
※画像提供 子供や赤ちゃんのイラストわんパグ