世界を視野に入れた女性リーダーを養成 四天王寺高校
大阪を代表する難関進学女子校である四天王寺高校
教育方針は、「聖徳太子の和のご精神を礎とする信念ある女性の育成をはかる」。円満で深い人間性を備えながらも、将来希望する世界に力強く雄飛し得る学力を持ち合わせる、そんな世界を視野に入れた女性リーダーを育てることを目標としている。
同校は、四天王寺が守ってきた「四箇院制度」の流れを受け継いでいる。これは聖徳太子が仏教の根本精神を実践するために設けた制度で、青少年に仏教教育を行うための「敬田院」、薬を施し与える「施薬院」、治療を行う「療病院」、孤独者のための施設である「悲田院」。同校は「敬田院」の流れを汲むが、「施薬院」と「療病院」も引き継いでいるという。医歯薬系大学進学を志望する生徒が多く、その道で活躍している卒業生も多いことにも裏づけられている。
目的に応じた2つのコース設定
文系・理系の国公私立大学、特に医歯薬および理工農などの理系難関大学への進学に主眼をおいた「英数コース」、世界を目標見据え、アスリートやアーティストへの道を究めようとする生徒を対象とした「スポーツ・芸術コース」がある。英数コースは、内部中学よりの進学生とは別のクラス編成をし、2年よりは文系・理系のクラスに分かれる。春、夏、冬の長期休暇に実施される補習授業は、原則全員参加。さらに、学力を補うための指導も行われており、これは担当教官が個別に指導を実施している。3年生の希望者に対しては、卒業式後も志望校の2次試験対策用の個別指導をするなど、それぞれの生徒に適したきめ細かい指導が行われている。
英数コースが勉強で世界に羽ばたくならば、スポーツ・芸術コースの生徒はスポーツや文化芸術などで世界を目指している。シンクロナイズドスイミングや卓球の実績は有名だ。全国的にも有名な進学女子校で最難関大学を目指したい、あるいは特技で世界を目指したい生徒に最適な高校である。