研修で訪れた福島県相馬郡飯舘村(いいたてむら)、そこには青い空・深い森・青緑の田畑そんな田園風景が広がり、村長さんを中心に地域おこしを文化活動として牽引する理想郷です。研修は“21世紀環境共生型モデル住宅「までいな家」”見学だったのですが、今回は、同時に案内をしていただいた飯舘村立飯樋小学校の木材をふんだんに使ったメルヘンな学校の素敵インテリアを楽しみます。
いいとい小学校には「デン(隠れ家)」がある…!
トンガリ帽子がついた「デン」の樹木の梯子(はしご)
飯舘村(いいたてむら)の中心部に近くに位置する“飯樋(いいとい)小学校”は、鉄筋コンクリート2階建で、延べ面積が2285平方メートルもあります。でもそれは、私たちが学校にいだくイメージ、“バウハウス”のような無機質なものではなく、あたたかいクリーム色の外壁に、青銅色のトンガリ帽子の屋根がいくつも連なるメルヘンチックな外観、一見すると木造校舎のようです。
隠れ小屋が見える校舎の外観
そして「学校らしくない学校」はこれだけでなく、壁や床にふんだんに木材を使っているのはもちろん、職員室がなく、図書室には掘り炬燵、“にこにこホール”にはサテライトスタジオと大谷石が張りめぐりされた本格的な薪暖炉つき、女子トイレには“かたらい”のベンチがあり、そして低学年のエリアには、「デン(隠れ家)」が数カ所用意されています。
上部の写真は、低学年のエリアにあるわくわくスペースからつながるデッキに設けられた、「デン(隠れ家)」の内部です。真ん中に大きな樹木がデンと置かれています。この樹木の梯子は学校の敷地内にあった「ヒマラヤ杉」をそのまま使ったものえす。わくわくしながら、木登りをして小屋浦の裏のスペースに到着、子供たちは何を夢見ておしゃべりするのでしょうね。
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「木材がふんだんに使われているパブリックスペース」に続きます。