投資と投機の違いとは?
投資と投機の違い
まず「投資」とは、将来の資産を増やすために、現在の“資本”を投じることを指します。
資産運用という意味での投資は、代表的なものに「株式投資」があります。「株式投資」の株式は、企業への出資金の証明として発行される有価証券のことを指しています。
株式投資において、その投資先の企業が収益を計上した場合、出資の謝礼として支払われるのが、配当金であり、企業の成長により、価値の高まった株式より得られるのが売却益(キャピタルゲイン)と呼ばれる収益になります。
以上のように「投資」は企業の収益や、企業の成長から得られる収益に期待しているため、投資先企業のビジネスモデルや経営方針、業界環境を分析し、将来、期待の出来る企業であるかどうかを判断する能力が必要となります。
このように、中・長期的にわたった、企業の成長や収益を期待して資本を投じていることが、「投資」ということになります。
チャンスをとらえた売買をするのが「投機」
一方、「投機」とは、“チャンス”をとらえた売買によって、収益をあげることを指しています。短期的な収益を期待している点も「投資」とは、大きく異なる点であり、投機の特徴ともいえるでしょう。つまり、投機は、短期的な価格の変動を期待しているだけのため、投機先自体の分析は多く必要としていなく、「将来の価格変動が、どのように変化していくか?」といったことにだけ注目しているため、ギャンブル性がより強いということが出来るでしょう。投資でも投機でも、大切なのはリスク管理
最後に「投資」と「投機」は、それぞれ内容は全く異なるものの、両者に共通しているものもあります。それはリスク管理が大事だということです。投資や投機では、「絶対、期待通りになる」といったことはないため、上手く行かなかったことも想定し、リスク管理することが必要です。具体的には、投資先(または投機先)を分散したり、投資(投機)タイミングを分散することで、リスクの分散がはかられ、より収益を安定させることができるでしょう。