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「サンモトヤマ」と「フィン・ユール展」後編(2ページ目)

【石川尚のWAKUWAKUプレス・レポート】#54 北欧の建築家・家具デザナー:フィン・ユール。彼の生誕100年記念企画展『フィン・ユール邸建築プロジェクト/フィン・ユール展』があの伝説のブティク・サンモトヤマで開催。落着いた展示風景とフィン・ユールディテールを前・後編でご紹介します。  取材協力:株式会社サンモトヤマ

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド


日本建築や建具を彷彿する美しいカップボード「FJB-02」

さて、最初に目に入ってきたのは、ゆったりとしたローテーブル。
このテーブルは、一脚のソファーと2脚のイージーチェア(安楽椅子)をセットするとやさしいサークル上になる天板をもつ「Cocktail Table・カクテルテーブル」。
カクテルテーブルを囲むフィン・ユールの家具undefinedundefinedundefined●画像をクリックすると拡大します。

カクテルテーブルを囲むフィン・ユールの家具 

●画像をクリックすると拡大します。


1951年にデザインされたこのテーブルには3種類の木材仕様がある。とくにチーク材は、フィン・ユールが好んでいた材料。10年、20年と経年変化で木の色が深みと艶のある茶系に変わるのもこの材の魅力です。

テーブルセットの奥に鎮座しているカップボード「FJB-02」。
とても美しく、どことなく見慣れた部材構成に日本建築や建具の造りを感じます。

カップボード

カップボード「FJB-02」

1949年、カトラリーや食器の収納用としてNiels Vodder(ニールス・ヴォッダー)工房で製作・販売されたカップボードです。
本体の「箱」とそれを支えるフレームとが遊離し、とても軽快な佇まいを放っています。この「遊離」がフィン・ユールデザインのキーワードです。
細く、薄く、そして「遊離」がデザインキーワード。

細く、薄く、そして「遊離」がデザインキーワード。        繊細なディテールをもつ扉。

●No.420 FJB-02 
製作:Niels Vodder
素材:チーク&ビーチ/着色ラッカー仕上
サイズ:W1940×D420×H870
価格:2,940,000-



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