株式戦略マル秘レポート/西村剛の「統計で勝つトレード」

信用取引はなぜ怖く感じるのか?

信用取引とは保有する株式や現金を担保にお金を借り株式を購入する取引です。初心者の方は信用取引と聞くと「怖い」、「リスクが大きい」と感じる方も多いと思います。そこで今回は現物取引と信用取引で、どれほどリスクやリターンに差が出るかについて統計的に分析してみました。

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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信用取引とは保有する株式や現金を担保にお金を借り株式を購入する取引です。初心者の方は信用取引と聞くと「怖い」、「リスクが大きい」と感じる方も多いと思います。信用取引は現金で株式を購入する現物取引と比べ、確かにリスクが高いですが、実際にどれくらい怖いのかはシュミレーションや実際にトレードしてみないと分かりません。そこで今回は現物取引と信用取引で、どれほどリスクやリターンに差が出るかについて統計的にシュミレーションしてみました。

今回は上昇トレンドにある銘柄を買う「順張り系の売買ルール」で、
1. 現物取引のみの場合
2. 信用取引でレバレッジを運用資金の2倍までにした場合

についてリスク、リターンでどの程度差が生じるのかに着目してみましょう。
検証の条件、売買ルールは以下の通りです。

【検証条件】
バックテスト期間: 1990/01/01~2006/01/15
バックテスト対象の銘柄:全銘柄
1銘柄あたりの投資金額300,000円
手数料(往復): 420円
初期資産: 3,000,000円

買いのルール
・終値が過去40日間の高値を更新した場合、翌日に「成行」注文で買い

売りのルール
・終値が過去20日間の安値を更新した場合、翌日に「成行」注文で買い


それではまず現物取引のみで運用した場合の検証結果です。
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