一時は廃止になりかけた年金担保ローン

いずれは廃止になるかもしれない年金担保ローン

いずれは廃止になるかもしれない年金担保ローン

年金受給中の方が医療、冠婚葬祭、住宅修繕などで急にお金が必要になったときに対応することを目的とした、独立行政法人福祉医療機構(WAM)の年金担保貸付事業・労災年金担保貸付事業が、2010年4月に事業仕分けにより廃止判定となりました。

しかし、必要としている人も多いことから、実際の廃止時期の検討はは2016年にするとし、現在も内容を若干変更しながら継続して利用可能となっています。

従来、年金を担保とする貸付は、年金生活者の生活そのものを担保に入れることに近くなるため禁止されていました。しかし、年金受給者の突発的支出をサポートするシステムがないために、厚生年金、国民年金などの受給者を対象に独立行政法人福祉医療機構だけで取り扱いが認められています。

支払いは年金から天引き。そのため、審査は甘めだったとうわさもあり、急な生活費の補填に対応すると言う目的から離れ、実際は遊興費や借金返済などに使われることも多く、結果計画的な借入とならず、年金受給額が実質減ってしまう状態で、年金受給者が生活できない原因を作ってしまうこともあったようです。

年金受給者が急にお金が必要になったら…?

福祉医療機構の年金担保ローンがもし廃止になてしまったら、年金受給者は急にお金が必要になったとき、どうにも対処できないのではないか、と思いがちです。ですが、返済の確約を取り付けた年金担保ローンが廃止となるだけで、民間の銀行や信用金庫、労働金庫などでは年金受給者を対象にした担保の無いローン商品を準備しています。

金利は担保ローンに比べると高利で、年金担保ローンが1.6%程度ですが、担保なしローン商品は4~7%程度が多いようです。貸付には審査があり、前年の年金受給額(年収)の50%以内もしくは年金受給額以内などと限度額が設定されています。また、すでに年金担保ローンを利用中の方はお断りされます。年金担保ローンは新規利用はできなくなっているものの、返済は決められたとおりに継続されるので、返済が重複し生活が圧迫されることを避けているのでしょう。