速報！現地発シンガポールユースオリンピック最新情報

シンガポール ユースオリンピック

記念すべき第1回大会となる『シンガポール ユースオリンピック（Youth Olympic Games ）』が、2010年8月14日から2010年8月26日まで、ここシンガポールで開催されているのを皆さんご存知ですか？ IOCに加盟する全ての国、205ヶ国・地域（現在、資格停止中のクウェートは個人参加）から集まった約3600人の選手たちが、26競技でメダルをかけて競い合います。

開幕日14日の夜には、マリーナ湾に浮かぶ特設ステージで開会式が催され、開催国のシンガポールの人々はもちろん、世界各国から沢山の観客が駆けつけました。もちろん、その様子はシンガポールのテレビ（オリンピック・チャンネル）でも生中継されました。

ユースオリンピックとは？

ユースオリンピックは、2007年7月に開催された国際オリンピック委員会（IOC）の総会で、発案、了承された14歳～18歳までの青少年のためのオリンピックの事。全9都市が開催を希望して立候補し、2008年2月、シンガポールが第1回の開催地に決まりました。規約により、ユースオリンピックのために新しく施設を建設することは禁じられていて、既存の施設ですべての競技、イベントを行わなければなりません。一方、通常のオリンピックと同じ点は、夏季大会と冬季大会がある事。このシンガポール ユースオリンピックが第1回夏季大会となります。なお、第1回冬季大会は、2012年にオーストリアのインスブルックで開催されることが決まっています。

日本からも71選手が参加

日本からも、もちろん沢山の選手が参加していますよ。

開会式で旗手を務めた帝京高校の谷岡あゆか選手をはじめ、テニスの内山靖崇選手、石津幸恵選手、牟田口恵美選手、バドミントンの堀内研人選手、松友美佐紀選手、福万尚子選手、女子バスケット3on3の熊美里選手、板谷日香里選手、今仲真里安選手、長岡萌映子選手、陸上男子200メートルの本間圭祐選手、女子走り幅跳びの高橋友果選手、陸上女子1000メートルの西脇舞選手、そして深味杏菜キャプテンをはじめとする女子バレーボール選手団など、合計７１選手が参加しています。

ユースオリンピック金メダル第1号は何と日本人選手！

15日現地時間9:00（日本時間10:00）から行われた女子トライアスロンで、日本の佐藤優香選手が見事、優勝しました！記念すべき第1回のユースオリンピック、しかも最初の競技で優勝という初めて尽くしの快挙。もちろん、この大会の金メダル第1号となりました。

世界各国から集まった32人の選手が参加した女子トライアスロン。最初のスイムを3位で終えた佐藤選手は次のバイクで2つ順位を落としました。しかし、最後のランで逆転し、2位に14秒の差をつけ優勝しました。

レース後のインタビューでは、「私が大会最初の種目で金メダルを取ったので、この後の日本選手に勢いをつけることになって欲しいです。」とコメントしていました。「君が代」が流れた表彰式では、晴れ晴れとした笑顔で声援に応えていた表情が印象的でした。

女子サッカー観戦記

最近、イスラム教に殉ずるユニフォームの着用問題が大きく報じられたイランの女子サッカー代表。このユースオリンピックで初戦、トルコと対戦しました。今年の4月、国際サッカー連盟がFIFAの規則に違反しているとして、ヘジャブ（頭を覆う布）を着用するイランの出場を禁じていましたが、イランからの抗議を受け再協議を行った結果、帽子などを被り髪を隠すことで両者合意を果たしたという経緯があります。

そのイラン女子サッカー代表、トルコには2対4と負けてしまいましたが、15日現地時間18:00（日本時間19:00）から行われたパプアニューギニアとの試合では、持ち前の個人技のレベルの高さを十分発揮し、1対0で勝利。ほぼ満員となったグランドスタンドの観客から大きな歓声が上がっていました。
私もこの試合をスタジアムで観戦してきました。体格の良いパプアニューギニアの選手とは対照的に小柄な選手の多いイランでしたが、落ち着いたパスまわしやボールを取ってからの展開の速さはイランの方が一枚上手だったような気がします。会場に詰め掛けたサッカーファンの中には「女子サッカーは初めて！」という人も多かったようですが、白熱した試合に皆さん満足した様子でした。

ユースオリンピック チケットの買い方

「まだ、チケットは手に入るの？」という人もいるのでは？もちろん、競技や日程によっては売り切れとなっているものもありますが、直前でも手に入るチケットも沢山あります。チケットは競技会場をはじめ、電話やオンラインで購入可能ですが、試合当日の購入は、もしくはシンガポール内に30ヶ所あるチケットカウンターでの購入がおすすめです。最寄のカウンターで残席状況を確認し、チケットを手にしてから競技会場へ行かれれば入場し損ねることもありません。競技会場へ行ったはいいが、その時点でチケットが売り切れという場合は、無駄足になってしまうからです。チケットカウンターでチケット購入の際は身分証明書（パスポート、IDなど）の提示が求められますので携帯をお忘れなく。

ユースオリンピック チケットの料金

チケット料金は予選が10シンガポールドル、2回戦、準決勝などの試合が15シンガポールドル、メダルが決まる決勝などの試合は30シンガポールドルとなっています。小さなお子さんでも年齢制限無く入場できますが、年齢関係なく例え乳児でも1人につき1枚チケットが必要ですのでご注意下さい。
このシンガポール ユースオリンピックでは32万枚の一般チケットにオンラインプリペイドカード機能とezリンク（非接触型ICカード）を搭載したVISAカードを付けています。提携銀行であるDBSのATMやオンラインバンキング、または、キオスク端末機のAXSを通じてプリペイドカードのトップアップが可能です。このカードを活用すればユースオリンピック開催期間中の会場間の移動や食事、買い物などスムーズに行えそうですね。

なお、シンガポール内どの競技会場もセキュリーティーチェックが入念に行われています。観戦の際は、できるだけ時間に余裕を持ってお出かけになる事をお勧めします。

2010年8月26日まで開催されるシンガポール ユースオリンピック。第1回となる記念すべき歴史に残る大会ですのでチャンスがあれば是非皆さん観戦してみてくださいね。

＜DATA＞
The Singapore 2010 Youth Olympic Games 公式ホームページ