『ズッコケ中年三人組』、あらわる!

『ズッコケ中年三人組』。『ズッコケ三人組』の続編として2005年12月に発売。いまだに根強いファンを魅了してやまない
ガイド:2005年12月に、今度は大人を対象にした『ズッコケ中年三人組』が出ました。こちらも読みましたが、設定は3人、不惑の歳に突入し、かなりリアルな仕上がりになっています。ハチベエの八百屋がコンビニになっていたり、ハカセは先生になり40歳過ぎて独身。そして、モーちゃんにいたっては会社が倒産して、地元に帰って来て深夜のビデオレンタル屋で働くという……。あ、あと、ハチベエの女性に対する下心が垣間見えるところなど、「あー、みんな、歳をとったんだな」とひとり実感してしまいました。

那須さん:『ズッコケ中年三人組』は池袋のジュンク堂で講演をしたとき、子どもより大人が多くて、調子にのって「オールドファンのために、大人になった三人組を出します」なんて言っちゃって。実はこの『ズッコケ中年三人組』のあとがきには、「また10年後に50歳になった三人を書きます」と記したんだけど、ファンレターで「10年待てない!」という声が多くて、急遽これから1年ずつ出していくことになったんです(笑)。41歳、42歳、43歳と毎年。今度は成長小説ですね。今後、ハカセは結婚して、モーちゃんには定職を就かせてあげようと考えてます。どうなるかはわかりませんが(笑)。

ガイド:読む前は、3人がものすごく偉くなっているというイメージを持っていたのですが。

那須さん:うーん、あの3人が功成り名遂げててもどうかなーって思ってね。なんていうの、あれ?インターネットのブログっていうの?それを見ていたら、「『中年三人組』は切なすぎる」とか「嫌になった」とかね書かれていてね(笑)。後半部分はいつもと同じなんだけど。

ガイド:確かに最後はちょっとハッピーで、なんだかホッとします。

「大人になった君に伝えたいこと」

ガイド:最後に、子どものときに『ズッコケ』を読んで育った読者にメッセージをいただければと思います。特に大人になっても忘れてほしくないもの、大事にしてほしいことをお聞かせください。

那須さんは今も昔からのワープロを愛用。「どうも今のモノは慣れなくてね」と本音がポロリ
那須さん:そうね……。ぼーっとする時間を大切にしてほしいですね。例えば僕らの時代には、1日に30分から1時間くらい、何にも考えずにぼーっとする時間があったんですよ。流れていく雲を見たり、どこに向かうかわからない蟻の行列を見たり。ぼーっとしている大人も昔はいたんだよ。今は暇なのが怖いのか、みんなあくせくしてるでしょ。常に何かしないといけないと思っているせいか。子どもがぼーっとしてても、大人から「何、ぼーっとしてるんだ!」って言われてね。

20・30代のバリバリ働く人は、特に意識したほうがいいと思う。リフレッシュするためにも。ぼーっとしてても、どこかで物を考えているわけだから。モーちゃん的生き方のススメというか。



今回、『ズッコケ三人組』の作者、那須正幹さんが住む山口県防府市で話をお伺いしました。取材の帰り道、ローカル線に揺られ帰途につくと、車窓から見える風景は濃緑の田んぼ一面。三人組が過ごした風景もこんな感じだったのかなと思い、大人になっても大切にしたいこと、そして子どもに伝えていきたいことをぼんやり考え、優しく応対していただいた那須さんにこころから感謝しました。


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