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裁判員制度、育児中の人はどうするの?(2ページ目)

いよいよ来年5月から始まる裁判員制度。裁判員に選ばれた人には、すでに通知が届いているはずです。でも、まだ小さな子どもを抱えている育児中の人が裁判員に選ばれたら、子どもはどうすればいいのでしょう?

猪熊 弘子

執筆者:猪熊 弘子

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まずは住んでいる自治体に相談を

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一時保育で受け入れてもらえることも
裁判所に問い合わせてみたところ、「まずはお住まいの自治体の役所に、受け入れ先がないかどうか、相談してみてください」とのこと。自治体の保育園に空きがあり、自治体がOKすれば、一時保育などで受け入れ可能になるようです。裁判所の近くにある保育園を利用したい場合にも、まずは地元の自治体に相談する必要があるそう。とはいえ、まだこれも自治体との調整段階。受け入れ先がなければ、裁判員にはなれません。

とはいえ、法廷内に子どもを連れて入ることはできません。そこで、どうしても裁判員になるのが困難な場合には「辞退」することもできるそうです。
裁判所のサイトはこんな説明が。

法廷の裁判員席にお子様と一緒に座っていただくことはできません。また,評議の席にお子様をお連れいただくこともできません。
養育が必要なお子様がいる場合には,裁判員になることを辞退できることもありますので,裁判所に具体的な事情を申し出てください。


これって「預ける場所がなかったら、辞退しろ」っていう意味でしょうか? あらゆる人に裁判員制度を!……なんて掛け声は勇ましかったのに、ふたを開けてみたらこんなに整備ができていないなんて唖然! 子どもを一時保育に預けることも、そんなに気軽なことではありません。保育になれていない子どもが、ママと離れたくなくて泣くのに、置いて、裁判所に行くなんて、なかなかできないことですよね。

社会に貢献したいと、子育て中でも裁判員をやってみようと思っていた母親たちの気持ちも、これでは無駄になってしまいます。早急に整備して欲しいものです。
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