10月末、首都圏を中心に展開されていた保育園の親会社が倒産し、「ハッピースマイル」系列の保育園が閉鎖になったり、他の企業に転売されたりして大きなニュースになりました。その顛末については前回の記事で取り上げたとおり。

しかし、こんな事態が起きていても、保育への企業参入は止む気配はありません。行政が「財源不足」を理由に、運営に補助金が必要な公立保育園や社会福祉法人による認可私立保育園をなかなか新しく作ろうとしないからです。企業保育所の倒産による被害を最小限にくい止めるため、私たちに何かできることはないのでしょうか? 

営利企業は保育園に向いていない!?

保育園
もし自分の子どもの通う保育園が倒産したら……
アメリカの金融危機の影響をモロに受け、日本は超不景気の真っ只中。今年倒産した上場企業はすでに30社を超え、戦後最多となっています。こんな時代、さらに別の保育園運営企業が倒産してもおかしくありません。

「そんなこと言っても、すでに企業の保育園に預けてるうちの子はどうすればいいの!?」と不安になる方も多いでしょう。児童福祉法では、認可保育所は親が「選ぶ」ことになっていますが、現実には待機児童の多い都市部で、保育園を「選ぶ」なんてまず不可能! 「とりあえず近い園を全部書いていったら、企業の園に割り当てられた」とか、「認可園に入れず、企業の無認可園しかなかった」とか、さまざまな理由で企業の保育園に通うことになる場合が多いでしょう。私自身、公立園に入れず、子どもたちを企業の保育園に預けていたことがあります。

「でもうちの先生たちはよくやってくれてます。企業の保育園をそんなに悪く言わないで!!」とムッとされる方もいるかもしれません。いえいえ、私はそんなことを言うつもりはありません。確かに中には熱心に経営している園もあります。ただ「良い」「悪い」というのではなく、営利企業というものが本質的に福祉である「保育」には向いていないのでは?ということを言いたいだけなのです。