「認可園では保育時間などの条件が折り合わない場合」
認可園でも夜間保育を行うところは存在しますが、まだまだ数は少ないようです。
そうすると、まずはやはり(C) 自治体の助成を受ける認可外保育園で長時間の保育を行っている園を探すところから始めたほうがいいでしょう。
看護士など、病院では(D) 事業所内保育所がある場合も。夜勤が避けられない仕事形態なら、他の園よりは利用しやすいでしょう。
それでも折り合う園がない場合は、二重保育として(G) ベビーシッター、(H) ファミリー・サポート・センター、(I) 子育て支援NPOなどを頼むという方法になります。
ただし、(H) ファミリー・サポート・センターは「午前7時から午後8時まで」などと、利用時間が短いことが多いので注意。(I) 子育て支援NPOも、活動時間などの内容はさまざまです。
そもそも、この3つとも都市部以外では数も少なく、なかなか利用できないというのが現状のよう。今後の育児支援の課題ですね。
「保育方針など、気に入った認可外園がある場合」
こちらは、「あえて認可外を選ぶ」という場合ですね。
認可園と言っても、実際の保育内容は様々で、どうしても納得がいかないというケースもないわけではありません。また、認可外でも個性的できめ細やかな保育が評判になっているところもあります。(C) 自治体の助成を受ける認可外保育園の中に、たまにそういう園があるようです。
そういう場合は、まずは情報収集。地域の評判を聞き、見学を重ね、保育者と話をして納得いくまで検討しましょう。ただし、評判のよい認可外園はなかなか欠員が出ないので認可園以上に入園しにくいのも事実なのですが…。
保育についてこだわりのある人は、できれば出産前からリサーチをしておくのが本当は近道です(ま、なかなかそうはいきませんけどね)。
また、そういった園では、親も園に対してできるだけ運営に参加することが求められる場合(バザーや寄付など)もあります。自治体の助成を受けていても、やはり認可園に比べると台所事情は苦しい場合が多いですからね。そういう考えに馴染めない人には向かないでしょう。
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うーん、複雑で奥が深い、認可外保育園。
次回保育園の基礎知識(3)では、気になる保育料についてお話します。
保育園の基礎知識(1)幼稚園とどう違う?認可って何?
保育園の基礎知識(3)保育料は、地域でこんなに違う!
【関連サイト】
保育園を考える親の会
社団法人全国ベビーシッター協会
ファミリー・サポート・センター
【参考文献】
『共働き子育て入門』 集英社新書
『はじめての保育園』 主婦と生活社
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