■■ <Q12> ■■
防犯のために親ができることのお話をいろいろと伺いましたが、それでも、万が一、被害にあったときは、どうすればいいのでしょうか?
■■ <A12> ■■
被害にあった後は長期的な目に見えない心の手当ても必要になります。心配なことがあったら、身近な相談所に相談してください。
そして、子どもには「あなたは悪くない」と心から伝えてください。悪かったから、自分に手落ちがあったから犯罪に遭ったという思いが子どもに残ってしまわないように気をつけてあげて欲しいと思います。
…一年前に大阪教育大学附属池田小で起きた、痛ましい事件のように、私たちの想像を越えた事件も起きる時代です。私たちは、子どもを犯罪から守るために、最悪の事態を想定し、危険を未然に防ぐ方法を子どもと真剣に話し合うべきではないでしょうか。
しかし、だからと言って、親子で神経質になり過ぎる必要はありません。上に紹介したことなども含め、まずできることからひとつずつ、徹底していくことが肝要です。また、犯罪を未然に防ぐことと同じくらい大切なことは、万が一被害にあった場合の子どもへの心のケアです。私たち親は、その2つの点を十分に理解しておかなければなりません。
取材の最後に、横矢さんはこうおっしゃっいました。
「母親は、私を含め、たいていとても心配性です。危ないことはやめさせたいと思うでしょう。でも、その時々に、その子の成長に見合ったアドバイスができれば、きっと今後生きていくために、また自立するために、チャレンジした方が良いことは多いでしょう。
私たちは、子どもたちにそういう役立つアドバイスをするには、親子で考える機会と選ばれた良い情報が必要と考え、それを皆で探してゆく場として研究所を設立しました。危険対策に100%はありえません。答えの出ない課題もたくさんあります。でも、皆でいつも危険回避策を考えていけば、きっと子どもを守れると信じて活動を続けていきたいと思っています。」
親が先回りして、「防犯のためだから」と、何事も用意してあげるのは、あるいは過保護になりかねません。子供と「なぜなのか、どうしてなのか」をていねいに話しあい、理解を促していくことが、本当の意味での子供の防犯教育になるのではないかと思います。
「子どもの危険回避研究所」による 『子どもを犯罪・事故から守る安心マニュアル』は、「事前に行うべき危険回避術」や「災害にあってしまった場合の対処法」を楽しみながら学び、前向きに不安に立ち向かえるマニュアル本です。
「子どもの危険回避研究所」のサイトと合わせてご覧ください。
【関連サイト】
「話題の位置情報サービス徹底比較」(2002年6月現在)
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