手のひらを開いて、絵本に見立てること
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もちろん、手のひらを絵本にしなくても、お話しを作れる子もたくさんいます。そんな場合は、無理に手を絵本の形にさせる必要はありません。
でも、「手を開く」ということは、「心を開く」ということにも繋がるようです。そして、「絵本を読んでいる」というごっこ遊びのようにすることで、「むかしむかし…」「○○しましたとさ」など、素のままの自分のことを話すのではなく、自分がストーリーテラーになって演じることができるんです。
だから、お母さん達からは「このごろ、幼稚園の出来事とか、話してくれなくなったけれど、お話しを聞いているうちに、こんなことを考えていたのかって、わかりました」なんて言われることもあります。
子ども自身が考えた空想の話しなんだけれど、「ネコ君が砂場でケンカして…」なんて、子どもが体験してちょっと心に残っているエピソードが、お話しになることもあるんです。
「おてて絵本」で心がけること
-相手をするときに、親が心がけることはありますか?どんな話しでも、肯定して聞いてあげてください。
子どもは、ウンコとかおしっことかの話しも大好きです。面白い話しをして、お母さんを楽しませたいという気持ちもあるんじゃないのかな。
残酷な話しになってしまうこともあります。お母さんは、そんな話を聞くととても心配しますが、「切って血が出てしまいました」というような話しでも、大人が考える血とか死とかとは、ちょっと違うようです。
子ども自身はおてて絵本のお話しとして語ることで、心の中のガス抜きをしているのではないでしょうか。そんな残酷な話しをした後に、急にメルヘンチックな話しをすることもありますから、親はびっくりしたり、おろおろしなくて大丈夫です。
子どもの話しに耳を傾けて、合いの手を入れながら、親子で一緒に「おてて絵本」のお話しを作っていきましょう。
~★~
手のひらでできる、親子遊び。お金もかからず、親子の距離が近くなる遊びです。妊娠中のママ&パパは、赤ちゃんが生まれたらぜひ、やってみてくださいね。
<取材協力>
絵本作家サトシンHP
扶桑社
<参考リンク>
おてて絵本普及協会
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