出生率は低下しているのに、出生体重が1500グラム未満の赤ちゃん(極低出生体重児)の割合が増加しています。クリックすると拡大されます。 |
小さく生まれる赤ちゃんが増えている
出生のときの体重が2500グラム未満で生まれてくる低出生体重児と呼びますが、さらに出生体重が1500グラム未満の赤ちゃんを極低出生体重児と呼びます。小さく生まれた赤ちゃんは、すべての臓器が未発達で、さまざまな合併症を起こすリスクがあるため、出産直後からNICU(新生児集中治療室)に入院し、3~6カ月の間、保育器の中で育てられることになります。
赤ちゃんのおむつの代わりにガーゼを当てたり、生理用ナプキンが使われた時期もありますが、現在では極小パンパースが導入されました。 |
小さな極低出生体重児用のおむつが、以前はなかった
あまりにも小さな極低出生体重児用には、以前はおむつがありませんでした。普通の紙おむつでは新生児用でも大きすぎるからです。おむつの代わりにガーゼを当てたり、生理用ナプキンが使われた時期もあるそうです。
藤田保健衛生大学病院NICU/GCUの加古看護師さんは、「NICUで保育器に入っているから、何もしてあげられない」と考える母親に対して、「こんなこともできる」という提案をして、選択してもらえるようにしたいと考えていらっしゃる看護師さん。
「洋服は着せてあげることはできなくても、おむつくらいはつけてあげたい。両親に赤ちゃんらしさを感じてもらいたい。」と加古看護師さんが話すように、極小のおむつを使うことは、赤ちゃんがどんなに小さくても、一人の人間として尊重するということにもつながっているのです。