チェッカーバルブ バルブと呼ばれる小型のコイの仲間。体側の模様を、チェッカーフラッグに見立ててのネーミング。 |
アジアの熱帯域にも多く生息しているため、観賞魚としてもポピュラーで、アクアリウムにおいても一つの大きなカテゴリーとなっています。多くの種類が東南アジアで養殖され、日本に輸入されてきます。
観賞魚としては、ヘテロモルファなどのラスボラの仲間、ゼブラダニオなどのダニオの仲間、バルブと呼ばれるプンティウスの仲間などが有名です。5cm前後の小型魚が多いのですが、中には最大で3mに達するパーカホーもおり、稀にアクアリウムルートでも輸入されてきます。
カラシンの仲間と双璧をなすほどのポピュラーなグループですが、一部の養殖魚を除けば、どちらかと言えばマニア受けするグループかも知れません。
水槽のサイズ
多くの種類が含まれる多様なグループなので一様ではありませんが、大人しい小型種であれば30cm程度の小型水槽で飼える魚も少なくありません。反面、活発な魚が多く、小型種でも遊泳力の高いものは60cm以上の水槽が必要になります。
10cm以上になる種も多く、60~120cm水槽が必要になる種類も少なくありません。販売時は小さな幼魚が売られていることが多いので、成魚のサイズを把握した上での購入が大切です。販売時に小さくても、数十センチに成長する魚もなかにはいます。
コイの仲間に適したフィルター
特にこれだという物はなく、水槽や飼育匹数にあわせて選択すると良いでしょう。
コイの仲間が好む水
弱酸性、さらに低めのpHを好むものや、中性から弱アルカリ性までと生息地によって好む水質は異なります。養殖魚であれば、中性付近で問題なく飼育できるものが大半で、その他の種でも水質への適応範囲は広いものが多い。全般に水の汚れにも強く、強健種が多いと言えるでしょう。
ただし一般的な飼育に限ってであって、本来の色彩を引き出したり、繁殖難解種の繁殖に挑戦する目的であれば、生息地の水質を模した方が良い結果が生まれる場合が多いでしょう。
コイの仲間の餌
ほとんどの種類が、一般的なフレークフードを口にしてくれる。 |
大食漢の種類が多く、特に養殖個体では与えられるだけ食べて肥満になってしまう傾向があります。太りすぎは魚の健康にもよくないので、食べるだけ与えるのではなく、適度の給餌量の見極めが大切です。
どんな魚と混泳可能?
グリーンスマトラ スマトラの改良種。丈夫で飼いやすい魚だが、それ程性格がきついという訳ではないのだが、活発すぎる… |
コイの仲間の繁殖
種によってまちまちですが、繁殖力が強くばらまき型の産卵スタイルが大半です。特に東南アジアで古くから養殖されているものの多くは、簡単に産卵させることができます。一部、ラスボラへテロモルファなどのように、水草の葉裏に卵を産み付ける種類も知られています。
繁殖自体は容易でも、混泳水槽内で卵胎生魚のように勝手に増えることは稀です。専用の繁殖用の水槽を用いた上で、ちょっとしたコツさえ掴めば、特に養殖魚の多くが簡単に増やすことが可能です。