時と場所を選ばずピンポイントで発生する集中豪雨
気候の温暖化に伴い頻発するようになった集中豪雨。各地で人や住宅などへの大きな被害を引き起こしている
何が言いたいかというと、集中豪雨はピンポイントで発生するということです。いつどこで、どれくらいの量の雨が降るのかがわからないのが難しいところ。ですから、これから土地探しをする方は、こうした点に留意して、さらに何らかの対策を考えておくことが必要になりそうです。
例えば床上浸水したとしましょう。そうすると、1階部分の水につかった家具や家電品が使い物にならなくなってしまいます。被害にあわれた方が畳や床板を上げて乾燥させている光景をテレビなどで見ますが、被害にあわれた方の心情を思うと言葉もありません。
家財道具の多くが使い物にならなくなるのではないでしょうか。それ以上に深刻だと思われるのが建物に対する被害。あるハウスメーカーの方にうかがうと、仮に基礎と建物の間に水が入ってしまった場合、床下点検口からポンプなどで水を抜くしか方法がないそうです。それだけでも大変です。
建物に深刻な被害をもたらす床上浸水
さらに床上浸水の場合、壁にまで水が達するわけですから、当然ながら壁体内にまで水が浸透します。それは壁紙だけでなく、内部の柱などの構造体、さらには断熱材までも水を含んでしまうということです。こうなると、内と外から壁材を取り払い新しいものに取り換えるという、大規模な工事が必要になる場合があります。どんなに丈夫に構造体を作っていても、水を含んでしまっては強度を保てなくなってしまう可能性がある。そのため、浸水被害を受けない土地選びがまず重要になる
水が乾くのを待てばいいというわけではないのです。では、このような問題を回避するため。私たちはこれからどんな点に留意して土地探しをすべきなのでしょうか。次のページで考えてみたいと思います。