高校受験/高校受験の学校情報

奈良・和歌山県高校受験制度

奈良、和歌山ともに公立は比較的なシンプルな入試制度を採用しています。和歌山は2009年より前期・後期制度を廃止し、一般選抜制度へと移行。いずれも内申は高い比率を占めます。

執筆者:池田 茂

奈良県 学力検査、調査書とも高校ごとに加重配点あり

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奈良県の入試では一般選抜に加えて特殊選抜も行われます

奈良の公立高校の入試制度は、2月下旬の特色選抜と3月中旬の一般選抜が基本の柱で、2次募集も行われます。2006年には2学区制がなくなり公立高校が県下56校なので選ぶのが大変かもしれませんが、交通網も発達しているので県下のどこでも通学は基本的には可能。そんな中でも奈良高校が県下全域から優秀な生徒を集めています。そのため合格点が高く、内申書もほとんど「5」でないと合格はおぼつかないよう。

先に行われる特色選抜の学力検査は、基本教科の国語・数学・英語の3科目のみで各40点計120点、そこに作文小論文が加わります。当然、調査書(内申)も加味して総合点が算出されます。特徴的なのは、面接がある場合はそれまでに自己アピール文を用意する必要があることです。

一般選抜では国語・数学・英語・理科・社会、各50点計250点ですが、各高校が重視する教科、または全体に加重配点を行う場合もありうるとされています。調査書(内申)は各教科15点×9教科計135点で、普通に加点すると約35%にあたり、かなりのウェイトを占めます。やはり内申は公立高校受験では外せない重要な要素です。
 

和歌山県 2009年より選抜形態が変更に

和歌山県の公立高校入試は、2008年度まで2月と3月に実施されていた前期・後期制を廃止し、試験を3月に各高校が独自に入試を行い選抜する一般選抜に一本化した。以前は前期・後期で1校ずつ選ぶことができたが、この制度変更により1校のみとなり、慎重な選択が必要とされることに。半年前の変更に保護者をはじめ動揺が広がった。制度としてなじむか今後に注目したい。

国語・数学・英語・理科・社会、各50分からなる学力検査は総合点の40~50%、さらに調査書(内申)40~50%の目安があるが、「特色を生かした選抜」をするために、面接や実技を実施したり、傾斜配点をすることもありえます。募集状況は発表され、それをみて一度だけ志望を変更することが可能。学校数が少ないためか、コンパクトで効率的な選抜方法といえるでしょう。

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