配当は業績によって変動する!業績を予想することが重要
企業が発表する今期の配当金はあくまでも予想値であり、確実に貰えるわけではありません。業績が良ければ増配(配当金が増える)、というケースもありますが、逆に赤字決算となれば減配(配当金が減る)、無配(配当金がなくなる)となる可能性もあるのです。重要なのは配当利回りでなく、今後の業績がどうなるかを予想することです。その期の業績次第で配当は変動する可能性があり、実際にもらえる配当金は違ってくるからです。株式投資はキャピタルゲインを主体に!
ここまで配当について触れてきましたが、株式投資で得られる利益についてもう一度考えてみましょう。株式投資で得られる利益=キャピタルゲイン(値上がり益)+インカムゲイン(配当金+株主優待)
これで構成されますが、主な株による収益はキャピタルゲインによって左右されます。一般的に、キャピタルゲインの期待が高い企業は、配当利回りが低い傾向にあります。将来的な成長を見込んで株価が評価されているためです。
逆に、配当利回りの高い企業は株価が評価されていないと言えます。
高配当利回りという理由だけで投資をすると、更なる株価の下落によりトータルでの損失を招きかねません。5%の配当利回りが望めても、その後株価が5%値下がりすれば結果的にゼロになってしまいます。ですからキャピタルゲインをまず先に考えることが重要です。配当利回りよりも株価の上下の変動率の方が圧倒的に大きいからです。
株式投資で高パフォーマンスを得るには、やはり銘柄の本質を捉え、将来の業績を予想していくようにしましょう。例え無配の企業であっても業績回復による復配が期待できる場合はキャピタルゲインが多く見込まれますし、配当利回りが低い銘柄であっても業績回復への道筋が見えれば一気に株価は上昇していくことは日常的によくある話です。