景気が悪いときに選ぶ銘柄
逆に景気が悪いときには、生活密着型の銘柄に目を向ける投資家が多くなります。たとえば、電力会社や医薬品会社など。これらは「ディフェンシブ銘柄と」呼ばれていて、つまり「守りの銘柄」ということになります。なぜ守りなのかというと、電力の場合、どんなに景気が悪くなって多少消費量が減ったとしても、それがゼロになることはまずないでしょう。むしろ、景気が悪くなると家の中にこもるようになるので、電力消費は増えるかもしれません。つまり、景気が悪くても電力は必要不可欠ということになるのです。
医薬品は、世の中がどう変化しようとも求められるものの1つ。
配当や優待で選ぶ
もう1つは高配当の銘柄を持つことも、景気が悪いときにはいいかもしれません。あくまで配当を狙うので、株価の上下に一喜一憂しないということが前提ですが、年に1回、あるいは2回配当がもらえるのは、景気が悪い中でのちょっとした楽しみになるかもしれません。株主優待も同じです。非売品などをもらえると、なんか嬉しい気持ちになってくるので、景気が悪いときには楽しみの1つになってくると思います。経済はいいときも悪いときもあって、それに応じて景気も左右されます。短期的、中期的に利益を取ることを考えるのであれば、狙っていくジャンルが違ってくるということです。そして、景気がいいときはいずれ悪くなる、逆に景気が悪いときにはいずれ良くなるという、流れを知っておくことがとても重要なことだと思います。