世界各国の「ドル離れ」は止まるか?

今年に入り、ギリシャの財政危機がひとつのきっかけとなったユーロ不安となる前は、世界のビジネスにおいてドル離れが進んでいました。これは、米ドルよりもユーロがだんだんと信用されるようになり、実際に取引の決済につかう通貨も米ドルよりユーロが増えてきた動きを指します。

しかし、ユーロ不安によって一気にユーロの信用度が低下したために、ここ数年続いてきた「ドル離れ」はある程度の歯止めがかかるのではないかと予想されます。

ヨーロッパの各ブランド品はお手軽価格に

ユーロ安と言っても、全て私たち日本人にとって悪い影響ばかりではありません。円高になったので、ヨーロッパから輸入されている各ブランド品は、値下げや割引が実行されました。

高級時計のブランド・ロレックス専門店のひとつは、ユーロ安のために大幅な値引きとなる「円高還元値引き」を実施しています。これは期間限定のセールではなく、円高ユーロ安が続く限りずっと続くということです。

オンラインモール大手の「楽天」も、6月に円高還元セールを実施しました。このセールではヴィトンやグッチなどヨーロッパ発のブランド品が安く販売されていて、中にはこれまでの半額以下という破格値で販売されていた商品もあります。

別のメリットとして、ヨーロッパ旅行が安く行ける点があります。2007年には1ユーロ=170円近くまで上がっていたので、その頃に比べれば、日本円に対するユーロの価値は3分の2程度になりました。ということは、現地のホテルや買い物など全てが3分の2の値段で賄えます。

記憶にあまりないかもしれませんが、ユーロが正式発足した2001年には、まだ1ユーロ=110円と現在と同水準にありました。その後、一旦「成功した」かに見えたユーロはどんどん上がって行きましたが、ここでまた元の水準に戻ったことになります。ユーロの真価が問われるのは、これからになるでしょう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。