大型株というと、株価が高い企業や世間的に知名度の高い有名な企業の株のことを指すと連想しがちですが、決してそういったことではありません。
株式市場において、大型株とはどのように定義付けられるのでしょうか?
大型株の定義
東京証券取引所では、時価総額(株価×発行済株式数)が大きく、流動性の高い銘柄を100銘柄選定し、これらの銘柄のことを大型株と定義しています。なお、これら100銘柄で東証一部の時価総額の約60パーセントをカバーしていると言われています。また、これらの大型株の中でも、特に上位30銘柄についてはCore30(こあさんじゅう)と呼ばれる指標にも採用されており、これら30銘柄で東証一部の時価総額の約35パーセントをもカバーしていると言われています。
よって、Core30に採用されている銘柄は時価総額も大きいことから、東証一部の時価総額が算出のベースとなっているTOPIX指数に対する影響度合いも大変大きく、特に中でもトヨタ自動車や本田技研工業、日産自動車といった自動車メーカーの時価総額が大きいことから、これらの株価によって指数が大きく影響を受けます。
なお、東京証券取引所では大型株やCore30などの対象となる銘柄の入れ替えは毎年10月に行なっております。