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ローンの借換えでリフォーム費用を捻出!(2ページ目)

住宅を取得したときのローンがまだ残っているけど、リフォームしなくちゃいけないとお悩みの方にぜひ一度チェックしてもらいたいのが、ローンの借り換えです。今回は上手にローンを借り替えて、しかもリフォーム費用捻出に成功したTさんのケースを参考にご紹介します。

大野 光政

執筆者:大野 光政

リフォームにかかるお金ガイド


月々64,209円の住宅ローンを借り換える!

リフォーム後の浴室の様子。段差が少なく、小さいお子さんと一緒に入浴しても快適性の高い空間です。

リフォーム後の浴室の様子。段差が少なく、小さいお子さんと一緒に入浴しても快適性の高い空間です。

このままではリフォーム内容を半減させるしかありません。しかし、どうしてもリフォームしたい気持ちを抑えることができないTさんご夫婦はあることに気がつきました。それは「ローンの借り換え」です。

Tさんご夫婦が現在利用している住宅ローンの金利は3.65%(10年固定金利)でした。手持ちの資金に余裕がある時は、少しずつ繰り上げ返済を重ね、そして金利の変動を予見しながら、現在の10年固定金利に切り替えてきていたのですが、Tさんご夫婦はここに目をつけました。

最近の住宅ローンは金利を1%台(変動金利の場合)で設定できるものが多くなってきていることから、思い切って借り換えを検討することにしました。いくつかの金融機関に打診したところ、返済期間を延長することなく、1.475%という有利な金利で融資してくれる銀行を見つけました。

【Tさんご夫婦の借換え試算】借換え案は変動金利1.475%で計算。従来のローンをそのまま継続するよりも、かなりお得になっていることがわかります。

【Tさんご夫婦の借換え試算】借換え案は変動金利1.475%で計算。従来のローンをそのまま継続するよりも、かなりお得になっていることがわかります。


月々プラス8,800円程度で、600万円のリフォーム予算が!

この条件で試算してみると、新たに600万円の借入れを加算しても、月々の返済額が73,000円程度に抑えられることがわかりました(ローン期間27年)。つまり、月々8,800円程度の増額で住宅ローンを返済しながら、リフォームできるのです。ローンの借り換えにあたり、抵当権の再設定費用の約10万円を支払っても、非常に有利な条件です。Tさんご夫婦は自分たちの要望の一切を妥協することなく、リフォームを実現することに成功したのです。

外壁が見違え、新築同然の住まいに蘇ったTさんご夫婦の家。リフォーム要望を一切妥協することなく、予算の捻出に成功しました。

外壁が見違え、新築同然の住まいに蘇ったTさんご夫婦の家。リフォーム要望を一切妥協することなく、予算の捻出に成功しました。

こうしてTさんのリフォームは大成功で終わりました。書類をそろえたり、家族の将来にかかる費用を考える必要があるローンの借り換えは何かと面倒ではありましたが、今回のTさんご夫妻のようにリフォームという一つの目的があれば、乗り切るのもとても楽しみになるのです。

「将来の金利上昇を見据えて、金利の安いうちにできるだけ返済を進めて行きたい」と話すTさんご夫婦は、当初予算の15,000円のうち、実際にローンに充当したのは8,800円、差額の6,200円は貯蓄に回し、また臨時収入があった時などは繰り上げ返済に充てるとのことでした。

住宅ローンがあるからリフォームできない……、などと悩んでいる方は、このTさんご夫婦の計画性と継続性、そして実行力をぜひ参考にして、メリハリのある住まいを実現できるようにしましょう。

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