リフォームを手掛ける業者が増えたこと、テレビ・新聞などでも取り上げられるケースが増えたことから、リフォームでの住宅再生を期待される施主の方が増えてきています。新築(建替え)にするか、それともリフォームにするかと、選択肢が増えた分、頭を悩ます機会もあることでしょう。

そこで今回は、建替えとリフォームで悩み、結果リフォームを選ばれた2人の施主の事例をご紹介します。決め手は何だったのでしょうか。これからマイホームを、と考えておられる方も参考にしていただきたいと思います。

新築コストの約半分でローンも組めた!

築37年の戸建て住宅にお住まいのAさん夫婦(60代)。ご主人は会社を定年退職し、子どもたちが独立したのを機に家の建替えを考えていました。今後はご夫婦で暮らすだけなので、大きな家にする必要がなく、現在の住まいよりも小さい家ならば建築費用もさほど掛からないだろうと考えていました。そのため、新婚の時以来の住宅展示場回りもしたそうです。

しかし、現在の住まいの解体費用を含めた建替え見積りは約1,600万円。この他に仮住まい費用や引っ越し費用、登記費用などがかかると言われ、概算で約1,800万~2,000万円の予算が必要ということでAさん夫婦は困ってしまいました。この年齢で新たに住宅ローンを組むのはかなり難しく、子どもたちに負担を掛けたくないと思っていたAさんご夫妻は建替えを断念し、リフォームに計画を絞ることにしました。

リフォームを検討する上でAさんは3社から見積りを取ることにしました。幸いなことにどの業者も現場調査の結果は、建物の構造部が比較的しっかりしており、耐震性能を向上させる必要はあるものの、リフォームで十分対応できるとのことでした。最終的にAさんご夫婦が選んだのは、金額と提案内容のバランスの取れていた業者の見積りでした。

リフォーム中

建物の構造部と耐震性能がしっかりしていれば、まだまだ住宅はリフォームで長持ちさせられるのです。

当初は1,000万円超の見積り内容でしたが、高級なオプション類は不要であること、でも歳をとっていく自分たちのことを考えて今後20年程度、建物のメンテナンスが低コストで面倒でないこと、バリアフリーが十分に配慮されていることなどを条件とし、最終的に業者から提示された全面リフォームの見積り金額は約920万円。設計費用や登記費用などを含めてもこれならなんとかなりそうです。特に今の家に住みながらリフォームを進められることと、引っ越し費用が不要なことはAさんご夫妻にとっては非常にありがたかったようです。

最終的にAさんは500万円をリフォームローン(返済期間10年)で借り入れることにしました。今後10年の返済月額は5万円以下ということで、年金と貯金でも十分対応できそうです。Aさんは「工事当初は職人さんへのお茶出しなどでかなり手間をかけていたのですが、業者さんから『毎日お気遣いいただくのはありがたいのですが、これから長丁場になりますし、こちらも仕事が進まないとご迷惑をおかけするので、お茶出しはリフォームが完成した日だけで結構です(笑)』と言っていただいて、ものすごく助かりました」とおっしゃっていました。

次のページでは、奥さんや家族に感謝しつつリフォームを完成させたBさんの事例についてご紹介します。