赤ちゃんの命名・名づけ/名付けの基礎知識

名づけの注意点(2ページ目)

名づけで注意することは、名づけの姿勢がきちんと守られているかどうかです。つまり自分にウソをつかず、自分の本音を大切にしているかどうか、そして名前をつけられる本人や、本人と関わる社会の人のことを大切に考えているかどうか、ということです。

牧野 くにお

執筆者:牧野 くにお

赤ちゃんの命名・名づけガイド

名づけの具体的な注意事項

注意事項

「本人が喜んで使えるように」「人に迷惑をかけないように」を意識して

名前はつけられた本人が喜んで使え、社会の人に迷惑をかけない名前にする、という注意が必要です。これには専門知識も含まれますが、注意事項をあげれば次のようなものです。

  • 奇抜すぎないか
  • あだ名にならないか
  • 古風な名ではないか
  • 響きはおかしくないか
  • イニシアルが変にならないか
  • 名前にふさわしい漢字が使われているか
  • 活字に正しく変換できる字か
  • おかしな意味の熟語になっていないか
  • 他人に説明のできる字か
  • 似た字と混同しないか
  • 他人がきちんと読める名か
  • 名字と名前の区切りをまちがえないか
  • 男女を間違えないか
  • 画数が多すぎて書くのに面倒ではないか
  • 外国で使ったとき問題は出ないか

この注意事項のなかには、重要なことも些細なこともありますが、これがすべてです。この中にはかなり専門知識を要することもありますので、ご自分で完璧にチェックをするのは難しいかもしれません。でも「本人が喜んで使えるように」「人に迷惑をかけないように」という気づかいがまず大切で、そういう気持ちがあれば、そう大きな失敗はしないものです。
 

名づけは丁寧に

たとえば「読みにくい名前は個性的だ」「男女を間違えるくらいかまわない」というような感覚で名づけをすれば、乱暴な名づけになりますから、大きな難点がでて名前の役目を果たさなくなってしまうこともあります。

名づけの本などでは「名前に使える字かどうかだけは注意しましょう」などとよく言われますが、これは考えが逆だと思います。私たちが日常使うような字はほとんど名前に使えますし、それは役所のほうでもきちんと審査することです。しかしたとえば、男女さかさまの名前や、読み方がまちがった名前を書いて出せば、役所には審査義務がありませんので、そのまま戸籍にのせられて取り返しがつかなくなってしまうのです。役所が審査しないことこそ100%親の責任になりますから、注意しなければならないのです。

※画像提供 子供や赤ちゃんのイラストわんパグ

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