複利の効果を実感しよう
時間をかけることで発揮する複利の効果。単利と比較してみると…
それでは、同じ利息・同じ元本で単利運用と複利運用でどのくらい差が生じるのか事例で比べてみましょう。
【事例1】
500万円を年利1.5%で定期預金に預け入れる。利息の計算は年1回期末に行い、預入期間は30年とする(ただし、利息に対する税金は考慮しない)。
30年後の運用結果は以下のグラフのようになります。 運用開始当初は、あまり差がありませんが、運用期間が長くなるにつれ差が広がり、満期時には約55万円の差が生じます。定期預金は運用中手数料もかから ず、預けておくだけで複利の効果を利用することができます。
次に、運用する元本を積立で準備する場合の事例をみてみましょう。
【事例2】
毎年12万円を年利1.5%で20年間積立する。利息の計算は年1回期末に行い、利息に対する税金は考慮しない。
20年後の運用結果は、以下のグラフのようになります。 積立で運用した場合は20年間で約38万円の差が生じます。それでは、事例2で積立した元本を、積立て終了後、さらに運用を続けたらどうなるかみてみましょう。
【事例3】
毎年12万円を年利1.5%で20年間積立し、その後10年間は年利1.5%で運用を続ける。利息の計算は年1回期末に行い、利息に対する税金は考慮しない。
30年後の運用結果は、以下のグラフのようになります。 積み立てた元本の運用を続けると、積立終了後の10年間でさらに約9万円の差が生じます。積立て時に生じた差額と合わせると、約47万円の差が生じています。長期投資を行うことで、複利の効果はより高いものになることがわかります。
リスクの低い定期預金は、現在金利の低いものが多くなっています。少しでも運用の効果を上げるには、時間を味方につけ、複利の効果を利用することが効率的な運用といえるでしょう。また、事例3のように積立てで準備した老後資金を、積立終了後、一括運用に切り替える場合、預入額が高額になることで高い金利が適用されるメリットを期待することもできるでしょう。金利が高くなると、複利の効果はより大きくなります。
早めに準備を始めれば、リスク・リターンの低い定期預金でも効率的に運用を行うことが可能になるかもしれません。「老後資金?まだまだ先のこと…」と思いがちですが、時間を味方にするために、少しづつ準備を始めておきましょう。
※この記事は、掲載当初協賛を受けて制作したものです。
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