土地購入/土地探しのポイント

土地購入から家づくりを考えている方へ(2ページ目)

今回は、住宅取得にあたって土地と建物を一緒に購入したい、とお考えの方のためのお話です。住宅本体はもちろんですが、やっぱり高いのが土地代。そのため、土地探しは慎重に行いたいものです。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

前ページのようなことは、土地を販売する不動産会社が前もって私たちに教えてくれるといいのですが、このような事項を説明してくれる会社って意外に少ないものなのです。というのは、彼らの仕事は土地を販売することであり、そこにどんな住宅を建てればいいか、といったことを詳しく教育されていないことが多いからです。

お勧めは建物の専門家と土地探しを行うこと

不動産会社による「売地」の広告。不動産会社の場合、その土地にどんな建物を建てられるかまで、事前に説明しないケースもあるから注意が必要だ

不動産会社による「売地」の広告。不動産会社の場合、その土地にどんな建物を建てられるかまで、事前に説明しないケースもあるから注意が必要だ

逆に言うと、ハウスメーカーや工務店などは、土地を見てどのような住宅を建てるべきか、ということを常にイメージしている人たち。土地を販売する際にも、それぞれの会社の工法や構造などを把握した上で皆さんに勧めますから、「イメージしていた住宅が建てられない」という可能性は少なくなるわけです。

私が皆さんにお勧めする土地探しの方法をご紹介します。それは、複数の不動産会社での土地探しと、ハウスメーカーなどと一緒に探すことを同時並行に行うこと。そうすれば、専門知識を持った人たちから自分で探してきた土地の評価をしてもらえる可能性が増えます。

また、そうした過程の中で土地に関する知識、そこから派生して住宅づくりの知識も広がってきます。基本的に私たちは不動産に関する知識があまりないのですから、それを補う方法として色々なルートを確保することが大切になります。

土地探しに最も親身な業者に依頼するのも一つの考え方

「土地探しから親身になって対応してくれた」ということで、ハウスメーカーや営業マンを気に入って契約したという方も多いようです。これは土地探しはもちろん、住宅取得までの過程で、一緒に苦労してくれたという思いもあるようです。

ハウスメーカーでは土地に関するフェアを行っているケースが多い。このような機会を利用して、専門家のアドバイスを得ながら土地探しをするのも一つのやり方

ハウスメーカーでは土地に関するフェアを行っているケースが多い。このような機会を利用して、専門家のアドバイスを得ながら土地探しをするのも一つのやり方

建築家と一緒に土地を見て回るのもいいかもしれません。建築家との家づくりは土地をお持ちの方が前提ですが、最近は土地探しからお付き合いするというケースも増えているようですよ。

住宅というのは専門知識の固まりで、それは土地に関しても同様です。「自分で探す」ということを私は否定しませんが、このやり方で「よい住まいづくり」にたどり着けるというのは、ある程度の知識がある方に限られると思います。

そうでない方が圧倒的に多いと思いますので、そういう方は知識不足を補えるよう、様々な専門知識を有している専門家、具体的にはハウスメーカーや工務店、建築家などを皆さんの住まいづくりに参加させて、そこから知識を得ていくのが一番安全な手法。

遠慮しなくていいのです。その過程で最も皆さんにとってベストで親身なアドバイスをしてくれた会社や人を選ぶことが、土地探し、ひいては住宅取得のコツなのだと思います。

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