土地購入から家づくりを考えている方へ

住宅取得にあたって土地の取得から考えられている方が多いようです。土地を巡る問題は住宅取得の上で避けて通れないこと。そこで今回は土地を購入する場合の注意点、取得までにどんな手法があるのか、などなど一緒に考えてみましょう。土地と住宅の関係を知ることは良い住まいづくりの第一歩と言えるかもしれません。

自分で土地を探す注意点とは

セミナーなどを行うと多いのが、「自分で土地を探したい」という方。「ハウスメーカーなどに紹介される土地というのは確かにいい土地かもしれないけれど高いイメージがある」。そんな風に感じられている方が多いようです。

自分で土地を探すということは、自分で不動産会社を回って、ということになります。私はこれはこれで、一つの住まいづくりの過程としてアリだと思っています。しかし、いくつか懸念されることもありますので、まずそれに言及したいと思います。

土地というのは、それぞれ性格が違っていて個別の事情を抱えていることが多いものです。立地や価格の条件が良くても、皆さんがイメージされている住宅が建てられないケースだってあることも理解しておきましょう。

土地と建物を両方購入する場合でも、別々に購入する場合でも、いずれにしろ漠然とした総額、かけられる費用のイメージがあると思います。「自分で土地を…」という方の多くが、「できるだけ費用を抑えたい」と考えている方に多いようですが、この場合、逆に費用が高くなる可能性もあるということです。

地盤補強など予想外の費用がかかるケースも

どんなことかというと、住宅を建築する際、予想外の費用が必要になるかも、ということです。それは、地盤の補強の費用だったり、土地を平にするための盛り土の費用だったり、水道やガスの配管を新たに引き込むための費用だったり様々です。

例えば、住宅って工法や構造、大きさによって重量が大きく異なります。仮に「鉄筋コンクリートの３階建て住宅を建てたい」としましょう。しかし、実際に建てようとして、ハウスメーカーや工務店、建築家に依頼しても、土地の条件によっては建てられないこともあるのです。

それは、その依頼を可能にするには重い建物を支えるための地盤補強工事に膨大なコストがかかる場合があるから。こうなると、総額のイメージから大きく離れて、補強費用にかなりの金額をかけざるをえなくなってしまいます。そのため、大幅に計画を変更、そして満足のいく住まいを取得できないということになってしまうわけです。

このほかにも近隣との関係、例えば日照権をどう調整するかなど色々あります。さて、ここまでは、「自分で土地を探す」ことに絞って書いてみました。次のページでは、ハウスメーカーなどと一緒に探すことにも言及したいと思います。