「料理の素」は家庭の守り神
豆腐があれば、短時間でできてしまう麻婆豆腐。安上がりのおかずとしては優等生。
安くておいしい。時間と手間がかからない、お鍋1つでできるという主婦のわがままを一挙に受け入れ、研究開発された「料理の素」なんていうのはどうでしょう。
たとえば「麻婆豆腐の素」や「春雨の素」といった食品です。
では、こういった料理の素ってどこの会社が作ってるのかというと、スーパーに行ったときに、パッケージを見てください!きっとご存知の会社名が書いてあると思いますよ。
実際に手に取って見てみると、キッコーマンや味の素、丸美屋などの名前が書かれていると思います。キッコーマンには「うちのごはん」シリーズがあって、この中でもやしや豆腐、卵を使って作る料理が展開されています。「もやしのにんにく醤油いため」「きのこ豆腐のうま煮」「和風オムレツ」など、種類は豊富です。
味の素は「Cook Do」シリーズ。中華がメインですが、根強い人気がありますね。丸美屋の場合は、「麻婆豆腐」「麻婆もやし」など、中華シリーズに強みがあります。(ただ丸美屋は上場していません)
もう1つ、料理の素のいいところは、他の野菜でも使えるという点。豆腐がなくても、キャベツがあれば、麻婆キャベツができますし、もやしがなくても茄子で代用ができてしまうのです。もちろん、キャベツ専用、茄子専用の料理の素はありますが、そこは多少の融通をきかせてもOKなのではないでしょうか。ちなみに、ご飯にかければ、麻婆〇〇丼の完成。スープをつければ、立派なメニューとなります。
「アレンジがきく」というメリット
おそらく、料理の素を販売している会社としても、いかに多く買ってもらうかを考えているはずなので、料理をする人がいかにアレンジしてくれるのか?に期待している部分はあると思うのです。料理をする人とメーカーがうまく連動することによって、作り手は時間や手間、そしてお金の節約ができ、メーカーは利益を上げることができる。どちらが勝ってどちらが負けるということではない、いい関係が成り立っていると思います。今回の記事では、もともと「もやし」「豆腐」「卵」などの安い食材を使った料理がベースにあって、そこから「自分だったら何が必要?」ということを考えてきました。単純に「もやし」「豆腐」「卵」で終わるのではなくて、さらに一歩奥に進んでいくわけです。奥に進むことによって範囲が狭くなるのではなくて、むしろ展開の仕方は多様化されて、いろいろな会社が目についてきます。その中から、自分はこれを使うなと思うものをピックアップしていけばいいわけだから、そもそも誰でも持っている視点なんだと思います。
ちょっとした時間にできてしまう銘柄探し。次回、スーパーに行ったときには、こんな視点で商品を見てみてはいかがでしょう。