「二兎を追う」キャリア教育を実施
「目的と目標を厳密に言うと、目的とは成し遂げるべきもので、目標は目的を達成するための目当てです。たとえば、『医者になりたい』は目標です。目的は『医者になって○○がしたい』です。つまり、大学進学も就職も、『社会でどう生きるか』という目的を達成するための目標でしかありません。生徒たちに将来の目的を見つけてほしい『総合探究』と『探究基礎』が、その役に立てばと思います。これが本校のキャリア教育ですね」と学校は言う。生徒たちが将来の目的を見つけるには、まずは基礎学力、さらに希望する大学・学部に進学できる学力を養うことが不可欠。50分7時限、少人数で展開する日々の授業で培った学力をもとに、「将来、何がやりたいか」を考えさせている。さらに、毎週土曜日を「土曜ステップアップデイ」と位置づけ、自学自習時間、各種補習講座、土曜テストなどで学習活動を支援するとともに、コミュニティカレッジ講演会を開催。京都賞受賞者の特別授業や世界的に著名な学者、京都大学をはじめとする大学教授などの講演会を行っている。
生徒たちが「もっと知りたい」という思いを強め、さらには社会に出てからの目的を見つけるという意味では、これもキャリア教育のひとつであろう。