新学部学科開設ラッシュの意味
「大学改革」という言葉を耳にするようになって久しいが、現在の段階では新学部学科設立が一つの改革要件となっているようだ。ここ数年間だけを見ても、新たな学部学科の開設ラッシュとなっている。それぞれの大学について見てみよう。
■関西大
- 2007年政策創造学部開設
- 2009年外国語学部開設予定
- 2010年JR高槻駅前に高槻新キャンパスの開設予定、大阪府堺市に堺キャンパスの開設とともに、健康文化学部(仮称)の開設予定
■関西学院大
- 2009総合政策学部に都市政策学科、国際政策学科の開設。理工学部に数理科学科、人間システム工学科の開設と人間システム工学科の拡充。教育学部の開設。文学部の改編。
■同志社大
- 2007年文化情報研究科開設
- 2008年スポーツ健康科学部、生命医科学部開設
- 2009年心理学部開設
■立命館大
- 2007年映像学部開設
- 2008年薬学部開設
- 2010年スポーツ健康科学部開設予定
全国的に新学部学科の開設が大学改革の一旦として行われている。2008年までは新学部学科の開設や、既存学部学科の改編を行うと志願者数が増えるという結果になっていたが、2008年後半から起こった「金融不況」の影響もあり、かなり受験生は冷静に対応するようになったようだ。新学部学科を開設したことが必ずしも志願者増に結びつかなくなっている。親の立場からしてもいったい何の学部学科で何を勉強するのはわかりにくいという声もある。
文系学部に行っても、最低で4年間400万以上のお金がかかる。これだけのお金を使うだけの意味があるのかもう一度家庭でよく話し合って、方向性を決めるのが賢明だろう。
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