基本はセンター試験+2次試験
東京大学、京都大学をはじめ、難関国公立大学は当然ながら他国公立大学と同じく、基本センター試験+2次試験で合否が決まる。もちろん2次重視である。ここでは、難関国公立大学を代表する、東京大と京都大の場合をデータを見ながら解説していこう。
東京大学受験制度
難関国立大はもちろん2次重視だが、センター試験も軽視できない |
東大の受験要項によると、「入学者の選抜は、学力試験(大学入試センター試験及び第2次学力試験)、及び調査書による。なお、入学志願者が次の各科類の募集人員に対する倍率に達した場合は、大学入試センター試験の成績により第1段階選抜を行い、その合格者に対して第2次学力試験を行う」とある。
つまり募集人員よりも志願者が増えた場合、第1段階選抜を行っている。2010年度前期課程の全科類平均志願者倍率は約2.9倍であったので、各科類で20名~103名(理3)ほどが落とされている。
■予定倍率(東大が設定している第一段階選抜の倍率)
[前期日程]
科 類 予定倍率
文1 約3.0倍
文2 約3.0倍
文3 約3.0倍
理1 約2.5倍
理2 約3.5倍
理3 約4.0倍
[後期日程]
科 類 予定倍率
全科類(理科三類を除く) 約5.0倍
■第一段階選抜(センター試験)の最低点(2010年度前期課程)
文1 68%
文2 77%
文3 80%
理1 78%
理2 72%
理3 75%
東大はセンター試験と2次試験の点数を合計(550点満点化)したもので最終的に合否が決まる。
■最終合格者の最低点(前期はセンターを110点に圧縮、2次は440点満点に換算)
文1 64%
文2 62%
文3 62%
理1 56%
理2 56%
理3 66%
いずれも7割を越えることなく、理1・2に関しては50%台。これだけを見ると誰でも取れそうな得点ではないだろうか。また2008年度と比べても、若干最低点は下がる傾向にある。
ただ、第2次選抜は問題数が多く難度も高いので、センター試験で85%以上は必須で獲得しておきたいところ。2次を重視しすぎてセンター試験で失敗した受験生も多いので、センター試験対策と2次試験対策は並行して行うようにしたい。