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大学受験推薦対策(AO入試など)

文部科学省によると毎年、国公立大も含めて全国の大学で推薦入試やAO入試の比率があがっている。上位難関大の入試が厳しくなる中、現役合格したい受験生はぜひ考えてほしい選択肢だと言える。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

早稲田大学
2008年からの世界的な金融不況の影響か、推薦・AO入試で合格しておきたいという受験生が増えている。併願校を多数受験するよりかなり安上がり

文部科学省によれば、推薦入試やAO入試が行われている状況は以下のようになっている(2007年度)。

・国立大35校(42.2%)
・公立大17校(23.3%)
・私立大402校(71.7%)

全体で約63%もの全国の大学が実施しており、毎年増加傾向にある。一部で優秀な学生の青田買いとの批判もあるが、受験生にとっては早めに大学を決められるので、志望するものも多い。そこで、推薦入試とAO入試と面接の対応の仕方について説明していこう。
 

推薦入試とは

推薦入試の特徴を以下にまとめておきます。

・指定校制と公募制がある
・学校長による推薦が必要な場合が多い
・調査書の評定平均が一定以上必要(少なくとも3.5以上で、4以上あればほぼ問題ないだろう)
・出願は11月1日以降で、試験は1日で終わることが多い
・書類審査と面接、または小論文を課したり、実地の試験もある

学校によって指定校制と公募制があり、指定校制は大学が指定した高校に推薦枠があり、選ばれるとほとんど合格できる。しかし、他の大学を受けることはできなくなる。以前、担当していた生徒が自分に気乗りがしない大学の指定校枠に入ったが、結局他大学を受験したくなり、推薦を受けた大学の入学を拒否してしまった。怒った大学は次年度からのその高校に対する指定校枠を廃止。このようなケースになれば残された後輩が憂き目にあうので、指定校推薦を受ける際には、よくよく考えてほしい。指定校制では専願が一般的なのだ。

公募推薦は、ほとんどの国公立大学が行っている。内申書を点数化する場合もあるので、試験方法を詳しく調べておいた方がいいだろう。推薦入試は一般に現役主体だが、浪人生でも受験可能な大学も増えてきている。公募推薦では併願できる大学が多い。

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