専門学校化する大学
『京都国際マンガミュージアム』は、京都市と京都精華大学の共同事業により、マンガの収集・保管・展示およびマンガ文化に関する調査・研究及び関連事業を行うことを目的としている |
いままで考えられなかったような大学の学部学科が次々誕生している。簡単に言うと専門学校化しているのだ。すでに東京工科大学の「メディア学部」、京都精華大の「漫画学科」が開設されている。東海大学は2006年4月から工学部に航空宇宙学科を開設。パイロット養成コースが話題となっている。また動力機械工学科では、「ル・マン耐久24時間レース」に参戦するレースカーを学生の手でつくりあげようとしている。
大学ランキング順位はあまり高くない大学ではあるが、金沢工業大学工学部「ロボティックス学科」は、学生が胸ときめくような授業を目指し、それがうまく成功した例として日本中の高校や大学から注目の的になっている。
大学ランキング下位校が生き残る手段として、大規模な総合大学が手をつけそうにないニッチな分野を探り出し開設することが考えられる。するとマスコミも取り上げてくれ、学生も集められる。そこの大学にしかない学部、学科に行こうと学生は考えるはずだ。大学改編や改組だけで、結局同じような学部学科ができるだけでは、受験生を引きつけられないだろう。