第3の要素「演出」はテーブルコーディネートの極意
中央トマトの塩コショウ入れはカジュアルなテーブルに。左下銀器の塩コショウ入れは少しフォーマルなテーブルに。 |
■目的を明確にする
誕生日パーティとか、お友達を招くとか、何の目的でコーディネートするかを明確にします。具体的にはいつ、どこで、だれと、何のために、どんな料理を、どんな食器で食べるかによってテーブルコーディネートの内容を決めましょう。
ひな祭りのコーディネート |
クリスマスやお正月、ひな祭り、端午の節句、母の日、父の日など節句や季節の行事、イベントは目的やイメージがはっきりつかめ、コーディネートのテーマ、コンセプトとして最適です。季節にあった料理の献立、クロスの色、器の絵柄、お花や果物など、季節を上手にとり入れましょう。
夏の海のコーディネートイメージ |
最初は、テーブル全体の色を同系色でまとめて、どこか一部に反対色をアクセントカラーとして使うと上手にまとまります。たとえば、季節の色を取り入れ、夏なら全体のメインカラーを「海」のブルーに、さし色をイエローにするという方法があります。
キャンドルの光はコーディネートを素敵にしてくれる |
最後は食卓の小物使いで決めます。アイキャッチとして、雰囲気を盛り上げる小物を仕上げに使います。夜は照明やキャンドルの光を使い素敵な演出をしてみましょう。
■過剰な飾りつけは避ける
食卓を、自分の好きな食器やクロス、お花や小物を使って、あれこれ飾る工夫は楽しいものです。ご家族や友人、お客様に喜んでいただけたら、楽しさは何倍にもなります。しかし、テーブルコーディネートはお食事をおいしくいただくことが目的です。また、相手を思いやる、おもてなしの気持ちが基本ですので、過剰な飾りつけは避けたいものです。
食空間コーディネート |
テーブルの上だけではなく、部屋のインテリアや、ベランダ、テラス、お庭のガーデニングへと広げて楽しむこともできます。香り、色彩、照明、音楽も含めた幅広い楽しみ方があります。というと、なにか広々としたスペースと沢山の食器がなければテーブルコーディネートはできないと思われるかもしれませんが、そんなことは決してありません。ふだんの食卓空間のなかで、お手持ちの食器を組み合わせて素敵に使うこともコーディネートの極意です。