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幼稚園受験の考査対策(身体の発達)(2ページ目)

幼稚園入試試験のチェックポイントは知能・社会性・身体の発達と家庭環境です。身体の発達、主に運動能力を家庭で育てるには何をしたらいいかを考えます。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

運動課題のポイント

鉄棒にぶら下がる子ども
日常の遊びの中で恐怖心をなくすようにする

こうした運動は何度も練習し、完璧にしなくてはいけないものでもありません。子どもが全く経験していないことはできなくても仕方がないので、まずは一通りやらせてみてください。その中で志望する幼稚園で良く出る課題で、苦手なものがあれば集中的に練習すればいいでしょう。

ただ、幼稚園入試というものを離れて考えると、これらの課題は子どもにとってできたらいいことばかりなので、日常の遊びの中に取り入れてチャレンジすることをお勧めします。小学校受験のための幼児教室の先生が、「ひ弱な子どもが増えている」とおっしゃっています。身体を使った遊びを多く取り入れると体力がつきます。

また、平均台、鉄棒、とび箱などでは恐怖心があると上手くできません。日常から「少し高いところに登って手を放して立つ」「足がつかない状態でぶら下がる」「段差を飛び乗ったり、飛び降りる」「隙間を飛び越える」などの経験を積ませましょう。

最初は親が手をつないでいても構いません。高さも低いところから始めます。個人差がありますが、できれば恐怖心をあまり感じない2歳前後で高さへ慣らしておくとあとが楽です。すでに高いところを怖がり始めていたら、無理してやらせないようにしてください。逆効果になってしまいます。

好奇心が盛んで何事にも尻込みしない子どもに育てられればいいのですが、中には性質として慎重な子どもがいます。そんな子に一生懸命運動をやらせようとしないで、志望する園を子どもの性質に合ったところにしてあげて下さい。ここに挙げた課題は小学生になればできるようなことばかり。今できなくても心配はありません。

幼稚園入試は年齢相応の発達を精神面・身体面を総合的に判断します。運動はその中のひとつです。一つのポイントにこだわらず、お子さんをトータルで見守っていきましょう。

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