海外旅行の準備・最新情報/海外旅行準備

航空券の種類と選び方(3ページ目)

個人で旅行するときに航空券や航空会社選びで迷ったことはありませんか?国際線航空券の種類としくみ、お得で賢い選び方などをまとめました。

千葉 千枝子

執筆者:千葉 千枝子

旅行ガイド

お得で賢いエアチケットの選び方

パッケージツアーなら航空券の予約手配はすべて旅行会社がやってくれるので心配はありませんが、個人旅行をする場合は、国際線航空券を自分自身で手配しなくてはなりません。

HIS
格安航空券の相談カウンターを設けるHISの店内
もしあなたが格安航空券を希望するのであれば、旅行会社に直接問い合わせます。航空運賃は一般的に、出発日(曜日)によって高くなったり安くなるしくみです。チケットの種類やシーズンによっては、帰国日も運賃に影響します。出発日や帰国日が決まっている、動かせないという場合は、先に、希望の日時等を知らせ、空き状況と料金を確認します。

目的地までの間にいくつかの都市に立ち寄るなど、複雑な経路でスケジュールを立てているひとは、一度、格安航空券を扱う旅行会社のカウンターで相談をするとよいでしょう。あわせて、目的地に就航する航空会社のホームページにインターネットで直接アクセスし、事前に、正規運賃などをチェックしておくようにします。

確実に予約を押さえて、少しでもお安く利用したいということであれば、航空会社の正規運賃チケットがおすすめ。航空会社のホームページを開くとわかるように、ネット割引や早期割引などがあり、充実しています。まずは、キャンセル料が発生する日をチェックして、残席がわずかのときには、取り急ぎ予約だけでも入れてしまうのがよいでしょう。そこからじっくり、他社エアラインの料金や格安航空券をチェックすればよいのです。

インターネットで購入するときには、クレジットカード決済が基本です(なかには一部、銀行振込やコンビニ払いなどができる航空会社もあります)。カード決済にすると、さらに割引になるケースもあります。航空会社のホームページに掲載される支払い方法をよく読んで、購入するとよいでしょう。

旅行会社を通すときのメリット

his
航空会社のゼロコミッション制で旅行会社の対応にも違いが
かつては旅行会社を通しても、航空会社に直接、国際線航空券を依頼・購入しても、料金は一緒でした。これは、航空会社が販売した旅行会社に対して発券手数料等を支払っていたからです。こうしたコミッションの制度は、現在、外資系航空会社を中心に廃止の方向にあり、それに替わる手数料として、旅行業法の範囲内で取扱手数料を収受することが検討されています。

しかし、旅行会社を通して手配した場合、ホテルなどの宿泊施設手配はもちろん、観光コースの相談や陸上手配など、持てるノウハウでメリットを与えてくれます。旅行会社の門戸を叩くことで、新たな発見もあるでしょう。インターネットによる旅行相談には限界があります。クチコミなどに惑わされず、自身の判断基準を大切にしたいのであれば、旅行会社の窓口を訪ねてみるのもよいでしょう。

 

ローコストキャリアを利用する

LCC
LCCの台頭で空の勢力図も塗りかわる
ここ数年で、ローコストキャリアLLCと呼ばれる格安の外資系航空会社が日本にも上陸し始めています。ジェットスター(オーストラリア)やジェットスター・アジア(シンガポール)、セブ・パシフィック(フィリピン)、エアアジアX(マレーシア)、済州航空・エアプサン(韓国)、春秋航空(中国)などが、その代表例で、座席クラスはすべてエコノミーか、ビジネスクラスの座席が少し。ミールサービスやビデオ上映など「フリル」と呼ばれる周辺サービスを有料化するかわり、驚くほど安い運賃で利用できるのが魅力です。IATA加盟エアラインが座席を団体レートで販売する(上述の)格安航空券とは意味合いが違います。

今後は規制緩和を受け、こうした海外のLCCが日本の各地に就航することになるでしょう。また、従来の大手エアラインも、LCCを別会社で組織・運営するなどの方向転換が進むことでしょう。LCCは、インターネットやフリーダイヤルによる直販が基本で、空港以外に予約カウンターや販売窓口を持ちません。わたしたちは航空会社に対してダイレクトで予約を行うので、格安でかつ結果が早く出るというメリットがあります。

インターネットでのLCC予約には注意点がいくつかあります。日本語ページが少なく、乗継ぎ便などは英語や現地公用語での表示が一般的。またアクセスが集中することから、予約画面や決済画面が瞬時に変わる、画面がローディングしない等の不具合も。予約がとれたら、必ずプリントアウトするようにしましょう。

ダイナミックパッケージを使いこなす

お仕着せのパッケージツアーではなく、インターネットを使って、好きなエアラインや泊まりたいホテルを自由に組み合わせるダイナミックパッケージと呼ばれるサービスもおすすめです。特に旅行会社が運営するサイトなら、複数のエアラインから予算や好みに合わせて予約手配することができます。仕入れなどの関係で、エアラインとホテルを個別に予約するよりも安く上がるメリットもあります。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます