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公的年金の運用に学ぶ! 負けない分散投資

なかなか回復出来ない世界の経済情勢。やはり安定第一と考える方は、プロの安定運用のポートフォリオを目安にしてみるのも一手。日本の公的年金の運用と安定型バランスファンド、プロのお手並みを拝見してみました。

執筆者:牧野 なな子

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プロの手法を参考に、狙うリターンをGET!

なかなか回復の糸口がみつからない世界の経済情勢。コモディティや新興国を
対象にした投信も人気の中、やっぱり安定第一と考える方は、プロの安定運用のポートフォリオを目安にしてみるのも一手です。日本の公的年金の運用と安定型バランスファンド、プロのお手並みを拝見してみました。

安定運用の王道!?日本の年金積立金


体制や財源が心配される日本の年金制度ですが、大切な財源は年金積立金として運用されていることをご存知ですか。その資金の運用を任されているのが、「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)」という組織。市場で運用されている残高は91兆円にのぼります。(20年7月発表の3月末残高)

平成20年3月末のポートフォリオ 出所:GPIF19年度業務概況書より作成

運用目標は、「長期的な観点に立った分散投資を基本とし、安全かつ効率的な管理・運用を行っている。」とのこと。市場の平均並みのリターンを目指すインデックスファンドへの投資が中心の安定運用です。右図の通り、日本株式、日本債券、外国株式、外国債券の基本的な4つの資産に分散されています。

少しでも将来の年金制度を明るくするために、もっとリターンを追及してはと思うところですが、資金を減らされるのも困りもの。一貫した守りの姿勢で3/4以上は円建てで運用、債券の割合も高く、為替リスクや価格の変動リスクを抑えていることが伺えます。

前年度は日本債券が52%でしたが、平成19年度は62%にアップ。世界株安の影響を止めるよう債券の割合を増やしています。

気になる運用成績は次のページで。
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