業種別は銀行株と不動産
経済の流れを読んで業種に投資 |
100年に1度の金融危機と騒がれた2008年10月、景気減速を見込んで、今後大きく影響すると思われる業種が売られました。輸出関連、素材製造業や人材業も大きく値を下げた業種でしたが、ETFで売買されたのは、1位が、震源地の金融、銀行セクター、2位は不動産です。
新興国の中では、上海株式指数連動型が1位
この経済危機の中、新興国の株式指数も大きく値を下げているのは言うまでもありません。ただし、長期スパンで考えると新興国をはじめとする世界的な生活水準の向上は揺るぎのない事実。今後、国際分散投資に新興国への投資は、欠かせないものになってくるでしょう。海外市場に上場するETFを取り扱う証券会社も増え、日本にいながら海外のETFを購入しやすくなっていますが、まだ手数料や英語表記の資料に関門が残っているのも事実。2008年秋に日本の市場に上場する新興国のETFも数を増し投資しやすくなりました。
その新興国の中で売買高が多いのは、2007年10月、大証に上場された上海株式指数・上証50連動型(1309)。続いては2008年7月東証に上場した野村NEXT FUNDSブラジル/ボべスパ連動型(1325)。その後、ロシア、中国A株、南アフリカの順になっています。
2008年秋から新興国の通貨、インドルピー、ブラジルレアル、ロシアルーブルに連動するETFも販売されるようになりました。
景気悪化を見込んで売りに出している人、底値拾いとばかりに買おうとしている人の意向が一致して株やETFの売買は成り立ちます。たくさん売り買いされているということは、あなたにも売る機会、買う機会が多いということになります。また、人気のETFの理由を探るとお得な情報が隠れているかもしれません。ETF選びに迷ったら、この売買金額をひとつのポイントにされるとよいかもしれませんね。