首位はサラリーマン!?
2004年分の高額納税番付が発表されました。注目の首位はタワー投資顧問の清原達郎運用部長が所得税額約37億となりました。運用しているファンドが驚異的な高利回りを達成し、大きな成功報酬を受け取ったと言われています。
清原達郎氏の経歴を見ると、東京大学卒業後、野村證券入社。その後スタンフォード大学でMBA(経営学修士)を取得し、海外勤務を経験し、野村證券退社後、外資系金融機関で運用部門の要職などを経て、タワー投資顧問の運用責任者となった、まさにプロ中のプロです。
そんなプロ中のプロがいったいどのようにして、驚異的な高利回りを達成したのでしょうか?そのヒントに迫ってみました。
タワー投資顧問の運用手法とは?
ヒントとなるものは、大量保有報告書にあります。
大量保有報告書とは、上場企業の株式保有比率が5%を超えた場合、保有者に提出が義務付けられている報告書です。EDINETと呼ばれる有価証券報告書等の電子開示システムで閲覧が可能です。
ここでタワー投資顧問から最近提出された大量保有報告書に掲載されている銘柄のいくつかについて特徴を考えてみました。
最近提出された銘柄を見ると、
電子計測器専門商社や自動車部品会社 などに注目している様子です。
株価指標での特徴としては、PER10~15倍、PBR1倍~2倍前後の銘柄 に注目しているようにも見えます。
また、会社四季報で業績欄を見ると、どちらも業績は順調のようです。
現在の日本株の平均PERが20倍前後、PBRが1.6倍前後である事を考えると、 やはり株価指標から見て割安な銘柄に注目しているようにも思われます。
また、業績が順調であることも重要な要素のひとつだとも思われます。
「株価が割安で、かつ業績が順調な銘柄を発掘する」
ここに株式投資で成功する秘訣があるようです。
以前お話した、株式投資の極意、
「良いものを安く買って、高く売る」
株式投資だけではなく、いろんなことに応用できそうですね。
ちなみに金融機関に勤めるファンドマネージャーやアナリストなどの、専門職の平均年収は約1000万~2000万と言われています。外資系ですと3000万以上とも言われています。
ただ、100億というのは日本では聞いたことがありません。すごい!の一言です。
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