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政治が動くと株価はどうなるの?シリーズ 選挙と株価の関係 -その1-

郵政民営化法案の参議院否決により、衆議院解散、総選挙が決まりました。このような大きな選挙が開催されるとき株価は一体どういった反応を見せているのでしょうか?

西村 剛

執筆者:西村 剛

株式ガイド

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国会議事堂 先日、日本中が注目した郵政民営化法案の参議院否決により、衆議院解散、総選挙が決まりました。
今回の選挙は郵政民営化法案賛成派、反対派に自民党が分裂して戦うため、与党交代の可能性もあるのではとも報道されています。

このような大きな選挙が開催されるとき株価は一体どういった反応を見せているのでしょうか? 過去行われた大きな選挙と当時の株価の動きを観察してみたいと思います。

93年7月の総選挙

93年6月18日、自民党の小沢一郎、羽田孜グループが宮沢内閣に対する内閣不信任案に賛成したことから、約1ヵ月後の総選挙が決まりました。
その後、6月21日に武村正義が「新党さきがけ(魁)」を結成、6月23日に自民党を離党した小沢一郎、羽田孜グループが「新生党」を発足させました。

7月18日に総選挙が行われ、自民党は議席が単独過半数を割り込み、社会、新生、さきがけ、公明、民社、日本新、社民連、民改連の7党1会派の細川護煕内閣が発足しました。

93年の日経平均株価の動き

93年当時の日経平均
93年3-9月の日経平均株価

上のグラフは1993年当時の日経平均の推移を表しています。
93年3月末に18,591.45円で始まった日経平均株価は、内閣不信任案が可決された6月18日に前日比120.97円マイナスの19,804.54円となり、
週明けの21日には前日比592.11円マイナスの19,212.43円まで下落しました。
その後株価は徐々に上昇し、選挙前日の7月16日には20,331.53円まで上昇しました。

そして、選挙の結果が判明し、与党交代が明らかになった7月19日には前日比180.61円マイナスの20,150.92円、翌20日も続落し前日比112.92円マイナスの20,038円まで下落しました。
その後、9月末には20,105.71円となりました。

今回の株価の動きは?

今回の午後(05年8月8日)の株価の動きを見てみましょう。

参議院で法案採決が始まる13時の時点で...
日経平均株価は11,670円、TOPIXは1,180ポイント、JASDAQは94.5ポイント近辺でした。 その後法案否決が決まった13時45分の段階で...
日経平均は11,630円、TOPIXは1,177ポイント、JASDAQは94.5ポイント近辺で推移し、 その後大引けに掛けて株価は上昇し...
日経平均株価は11,778.98円、TOPIX 1,191.90ポイント、JASDAQ 96.01ポイントと、採決前と比較して上昇して終了しています。

93年の場合には、解散総選挙が決まり、新党立ち上げが発表された時期が最も株価が安くなっていました。今回はどうなるでしょうか。

次回以降、その他の大きな選挙時の株価の動向については解説していきたいと思います。お楽しみに

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