「日経225mini」は、日経平均株価(日経225)を対象にした株価指数先物取引のひとつです。簡単に言えば、日経平均株価に投資をするということです。今回は2回に渡り、日経平均先物取引と日経225miniについてご説明いたします。
先物取引とは?
で取引すること上の図を参考にして下さい。先物取引とは、「ある資産」を「今の価格」で「将来のある特定の日」に取引することです。
例えば日経平均先物取引の場合、「日経平均株価(ある資産)」を「15,130円(今の価格)」で「9月13日(将来のある特定の日)」に買うというような取引です。
先物取引には、色々なモノが対象とされており、銅などの金属、大豆、トウモロコシなどの食糧を扱う商品先物や、株価指数を扱う株価指数先物があります。
日経平均先物は、日経平均という「株価指数」を先物で取引して株取引と同じ感覚で取引できる取引のことです。
日経平均先物は株とどこが違う?
株と日経平均先物との違いは大まかに4つあります。◆ひとつめは最低売買単位が1,000単位ということです。
日経平均先物(例えば15,000円)の価格×1,000=1,500万円が最低取引単位となります。また日経225miniの場合は売買単位が100単位になり、日経平均先物(例えば15,000円)の価格×100=150万円が最低取引単位となります。
◆ふたつめは数十万円の証拠金で売買できるというレバレッジの高さです。
レバレッジとは、簡単に言うと小さな力で大きなモノを持ち上げることが出来るテコの原理をあらわします。つまり小額の資金で、その何倍もの額の取引が出来る仕組みです
株の信用取引の場合、自己資金に対して約3倍の最大レバレッジができますが、先物取引の場合は20倍程度にまでなります。 自己資金で本来動くべき範囲の、何倍もの範囲でお金が上下に動きますので、ハイリスク、ハイリターンの商品だと言えるでしょう。
◆みっつめは差金決済ということです。
日経平均先物取引は、日経平均株価というバーチャルな指数を売買します。したがって、実際の株取引のように株券が存在しません。 そのため決済を行うときは元本の株価を使わずに、単純に買値と売値の差額を支払う(受け取る)差金決済がなされます。
実際は普通株取引と同様の感覚で取引出来ます |
(もちろん上記に挙げた以外にも株取引とは異なる点が多々あります。詳細は大阪証券取引所のHPにてご確認ください。)
注目される日経平均先物取引
これまで先物取引はハイリスク、ハイリターンの商品で、初心者には近寄りがたい商品でしたが、06/07/18に登場する、「日経225mini」の登場によって、初心者にも手軽な額から始められ、より身近な取引になると思います。日経平均株価は社会、政治経済や海外の動きに敏感に反応するので、経済ニュース等を見れば個別銘柄よりも動向が分かりやすい指標です。また、日経平均先物取引では、取引すべき株価も日経平均だけです。
注目している個別銘柄を何社も毎日チェックして、多くの会社の情報もチェックするのは疲れるという方は、このような日経平均先物をオススメします。
次回は、株式取引と「日経225mini」を組み合わせた効率的な使い方について解説します。
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